「沐浴はどこでやる?」
「リビングでもできる?」
新生児の沐浴は一仕事です。洋服を脱がせて、溺れないように気を使いながら洗って、タオルで拭いて、着替えさせて…と慌ただしい作業になります。
また、冬生まれの場合、冬場はお風呂場が寒いので、どこで沐浴させるか迷いますよね。
そこで、今回は沐浴を行う場所はどこが良いのか、それぞれの場所に適したベビーバスなどをご紹介していきます。
赤ちゃんの沐浴の場所は?
赤ちゃんが生まれると必要になってくる沐浴。一般的には、お風呂場でやることが多いですが、最近ではキッチンやリビングなどで行う家庭も多いようです。
メリット・デメリットなどをまじえて沐浴できる場所をご紹介していきます。
お風呂場
沐浴といえばお風呂場を思い浮かべますね。
- 周りが濡れても大丈夫
- 水の出し入れが楽
大人がお風呂に入る場所なので、床が濡れても大丈夫ですし、蛇口やシャワーが近くにあるので、ベビーバスへのお湯をためる手間がかかりません。
また、沐浴が終わってタオルに移動するときも、周りが濡れてしまいますがお風呂場・脱衣所ならそこまでストレスにならないですよね。
そして、水をその場で捨てられるという大きなメリットがあります。
ベビーバスに入れる水の量は少ないように見えて、結構多いです。女性はもちろん男性でも持ち上げるのは難しいでしょう。
沐浴が終わったらその場で水を捨てられるのは、お風呂場でやる最大のメリットといえます。
- 浴室が狭いと動きづらい
- かがんだ体勢がきつい
- 冬場は浴室が寒い
浴室に十分なスペースがないと大人が屈んで赤ちゃんを洗うのは結構きついです。
また、屈んだ姿勢で5分ほどいる(その間、赤ちゃんを片腕で支えておく)のは、脚のしびれ・立ち眩み・腰痛などを引き起こします。
私自身、浴室で沐浴させたことがありますが、「狭い空間で屈み、赤ちゃんを支える」というのはかなり疲れます
まして、赤ちゃんを抱っこしたまま立ち眩みなんて、ドキッと冷や汗をかいてしまいますよね。
そして、冬にお風呂場で沐浴するのは、大人も赤ちゃんも寒いです。
浴室は、大人が入った後の温まった状態で入ればなんとかなりますが、脱衣所は暖房器具を使ってもなかなか冷えます。
夏なら着替えから沐浴までをお風呂場・脱衣所で行っても寒くないですが、冬場は風邪をひく可能性もでてきますね。
浴室にある程度広さがあって、春夏生まれの赤ちゃんはお風呂場での沐浴がおすすめです。
なんといっても、水の出し入れが格段に楽ですからね。
リビング
続いては、リビングでの沐浴についてです。
- 室温が暖かい
- 着替→沐浴→着替えがスムーズに行いやすい
リビングは普段生活する空間なので、赤ちゃんも安心感があり、室温もちょうど良いので寒いということはありません。
エアコンもあると思うので、空調を簡単に調整できます。
脱衣所などを温めようと思ったら、新しく暖房器を購入する必要があるので、コスト的にも嬉しいポイントです。
また、リビングは空間が広いので、タオルを広げて→洋服をセットして、という沐浴後の着替える場所もしっかり確保できます。
空間が広いとそういった作業もスムーズに行うことができるので、赤ちゃんも冷えることなく着替えられますね。
- ベビーバスに水を入れるのが大変
- 周りが濡れると困る
- 屈んだ姿勢がきつい
- 水を捨てるのが難しい
基本的にリビングは濡れると困りますよね。
新生児のうちはそこまで大暴れすることは少ないので、水浸しになるという事態は少ないと思います。
ですが、ベビーバスからタオルまでの移動の間に多少は水が滴ってしまいますのでそれが嫌な場合はリビングでの沐浴は避けたほうが良いでしょう。
また、リビングでお湯をはる場合、その手段が限られ、桶などでお湯を運ぶか、ホースなどを利用してお湯を入れることになります。
毎日これをやるのはかなりの手間なので、それが苦でない方はリビングでの沐浴をしても良いかもしれません。
リビングでの沐浴は、冬生まれの赤ちゃん・リビングにお湯を持ってくる手段が苦ではない・周りが多少濡れても大丈夫、という方におすすめです。
キッチン
え!?キッチン?と思う方もいると思いますが、最近はキッチンでの沐浴も人気です。
- 水の出し入れが楽
- 周りが濡れても大丈夫
- 室温の変化が少ない
- 立ったまま沐浴できる
キッチンのメリットは、「お風呂場とリビングのメリット+立ったまま沐浴」という特徴があります。
キッチンはもともと水を扱う場所なので、周りが多少濡れても大丈夫ですし、水をベビーバスにためるのも捨てるのも楽にできます。
また、キッチンはリビング横にあることが多いので、お風呂場に比べて室温の変化がほとんどありません。
冬生まれの赤ちゃんにとって沐浴の際の寒さは、風邪をひく原因にもなりかねませんので、暖かい場所で沐浴できるのはメリットとなります。
そして、キッチンで沐浴する最大のメリットといえるのが、立ったままできるという点です。
産院の沐浴は立ったまますることが多いですが、やはり立ったまま沐浴できるのは腰への負担を軽減できます。
実際、私も産院で立ったまま沐浴しましたが、かなり楽にできたと思っています
- キッチンにスペースが必要
- 蛇口からお湯が出る必要がある
- ベビーバスが落ちないように注意が必要
ベビーバスは赤ちゃんが横になれるくらいのサイズがあります。
そのため、キッチンにベビーバスが置けるくらいのスペースが必要になります。
沐浴を行うのはシンクの中でも良いですし、作業スペースでも良いですが、ベビーバスが置けるだけのスペースが確保できるか確認しましょう。
また、蛇口からお湯が出る必要があるという点ですが、最近のご家庭は蛇口からお湯が出るようになっていると思います。
お湯の温度も調整できるので、簡単にお湯をはれますね。
もちろん沐浴前には実際に触って、温度を確かめましょう。
そして、作業スペースで沐浴する場合、ベビーバスが滑って落ちないように注意しましょう。
もし落ちてしまったら床が水浸しになってしまいます…
また保護者の身長が低い場合、ベビーバスが高すぎて沐浴しづらいこともあります。
家のキッチン、そして購入するベビーバスのサイズ・デザインを考慮すると良いでしょう。
キッチンでの沐浴はキッチンにスペースがあり、蛇口からお湯が出る方、屈むのがきつい方におすすめです。
脱衣所
お風呂場に十分なスペースがない場合、脱衣所で沐浴することもできます。
- ある程度スペースがある
- 周りが濡れても多少は大丈夫
- シャワーでお湯をはれる
脱衣所はお風呂場に比べてスペースがあることが多いです。
また、床が濡れていないので大人も膝をついて沐浴させることができます。
その点は、お風呂場よりも沐浴を行いやすい点だといえるでしょう。
また、お風呂場ほどではないですが、お湯もはりやすいです。
シャワーが届けばそのままベビーバスにお湯を入れることができますし、シャワーが届かなくてもお風呂場が近いので桶でのお湯汲みもそこまで大変ではありませんね。
- 冬場は寒い
- 屈む必要がある
- お湯を捨てるのが大変
やはり、脱衣所に暖房器具を置いていない場合、冬場は寒いです。
風邪をひかないためにも冬生まれの場合は、暖房器具が必須になりますね。
また、お風呂場が近いとはいえ、お風呂場までベビーバスを運んで水を捨てる必要があります。
リビングほどではありませんが、ベビーバスの水の捨てにくさはデメリットといえますね。
つまり、脱衣所での沐浴は、春夏生まれの赤ちゃん・お湯を捨てられる力がある方におすすめします。
場所別!おすすめベビーバス
沐浴を行う場所についてメリット・デメリットなどをご紹介しました。
水の出し入れのしやすさ、沐浴中の体勢の楽さ、室温の調整などを踏まえると、キッチンが1番便利かもしれませんね。
続いては、それぞれの場所で使う、ベビーバスを選ぶポイントをご紹介します。
まずは、ベビーバスを選ぶ基準を整理しておきます。基本的には以下のような違いがあるので、場所に適したものを選ぶと良いです。
・水抜き栓の有無
水を抜くときにあると便利
・サイズ
使う場所に合わせて適切なサイズ選択を
・タイプ
床置きタイプ、エアータイプ、マットタイプ
お風呂場
お風呂場では、屈んで沐浴を行うので、ベビーバスはエアータイプか床置きタイプがおすすめです。
赤ちゃんも日に日に重くなってきますから、ベビーバスに肘をかけることで腕への負担を減らせます。
床置きタイプは使用後、折りたためないので置き場所が必要になりますが、安定感は抜群にありますよ。
サイズは様々なものがありますが、お風呂場に入りきらないような特別大きいものを買わなければ、ほとんどのベビーバスはおけるので、サイズは気にせず購入できます。
また、水抜き栓はなくてもそのまま流せますが、あったほうが便利です。
特に容量のあるベビーバスは傾けるのも重労働になるので、栓があるに越したことはありません。
ちなみに、エアータイプは床置きタイプに比べて耐久性が低いともいわれています。
お風呂場で使用していたら底が破けてしまったという口コミもあります。
お風呂の床がエアータイプのベビーバスにダメージを与えそうな素材の場合は、お風呂場での使用を避けたほうが良いでしょう。
リビング
リビングでの沐浴には、エアータイプか床置きタイプがおすすめです。
お風呂場と同様、肘がかけられるのは沐浴も楽になります。
エアータイプの場合、リビングはお風呂場と違い、床も濡れていないのでエアータイプのようなビニール素材のものも滑りにくくなります。
ただ、お湯を捨てる際に持ち運ぼうと思っているなら、床置きタイプがおすすめです。
エアータイプがいくら頑丈&少ない湯量で沐浴できるようになっていても、持ち上げたときに水の重さに耐えきれない(水が出てきてしまう)ことも考えられます。
とはいえ、エアータイプはコンパクトにたためるのが魅力です。使わなくなったら、たたんでしまっておけるので、場所を取りませんね。
そして、サイズですがコンパクトなものがおすすめ!
水を桶で運ぶのなら容量が少ないほうが、少ない回数の水汲みで済みますし、捨てる時も軽くなりますよ。
ちなみに、水栓はあってもなくても良いですが、あったほうが便利かな、という感じです。
キッチン
キッチンでの沐浴には、シンク内か作業台かでおすすめは変わります。
まず、シンク内で沐浴する場合、マットタイプか床置きタイプをおすすめします。
マットタイプは湯船のようにお湯をためることはできませんが、少量の水でササっと沐浴できます。
おむつかぶれなどで、簡単におしりを洗いたいときにも手軽に使いやすいです。
サイズもコンパクトなものが多いので、片付ける場所も取りませんし、使用後はベランダなどに吊るして干すこともできます。
また、シンク内で沐浴したいけど、湯船のようにお湯につからせてあげたいという場合は床置きタイプがおすすめです。
その際、シンクに入るようなサイズを選びましょう。最近ではコンパクトな床置きタイプのものが販売されているので、最適なものが見つけやすいと思います。
そして、作業台で行う場合、エアータイプか床置きタイプがおすすめです。
その際、ベビーバスの高さが低いものを選ぶと沐浴しやすいですね。
エアータイプは膨らむ分、ある程度スペースが必要なので、膨らました状態で作業台に乗るサイズかどうか事前にチェックしておきましょう。
またシンク内、作業台のどちらの場合も、水栓がついていたほうが簡単に水を捨てられますよ。
傾けて水を捨てても良いですが、水が跳ねやすくなります。
脱衣所
脱衣所におすすめなのは、エアータイプか床置きタイプのものがおすすめです。
脱衣所の場合は、スペースがあるので、ボリュームのあるエアータイプでも床置きタイプでも沐浴することができます。
やはり大人が屈んで沐浴させる場合、肘をかけられる場所があるというのは、沐浴のしやすさが変わってくると思いますよ。
サイズは特に考慮する必要がないので、好きなデザイン・予算に合わせて購入できそうですね。
また、水栓はついていたほうが便利です。お風呂場まで引きずって行って水栓を外せば簡単にお湯を捨てられますよ。
おすすめベビーバス5選!
ベビーバスの選び方をご紹介してきました。続いては、ベビーバスのおすすめ5選をご紹介します。
最近では、デザインも価格も多くのベビーバスが多いですね。
SmartAngel シンクベビーバス
価格が魅力的なシンクに使用できるベビーバスです。
一般的なシンク(一軒家)にはピッタリサイズです。我が家のシンクにピッタリサイズでした。
水栓もあり、シンプルなベビーバスです。
シュナグル ベビーバス
必要な湯量はたった2ℓ。おしりストッパー付き。背中がひんやりしないパッド付き。裏面にはゴムの滑り止め付き。
というスタイリッシュなベビーバスです。
サイズもシンクに入るコンパクトサイズで一般的な家庭のシンクにも入ります。
ベビーバスの手前が低くなっているので、立ったままでも洗いやすいのは嬉しいポイントです。
デザインがスタイリッシュなので、沐浴できる時期が終わってもおもちゃ入れとして活躍してくれそうです。
スキップホップ ソフトシンクバス
腰痛持ちのママやパパに嬉しいコンパクトサイズの洗面台・シンク用のベビーバスです。
ふかふか沐浴バスは、尻尾部分はクッション性に優れており、首をしっかりサポートしてくれるので、新米ママ、パパの初めての沐浴にも安心して使用できます。
また、速乾性のある素材で、乾燥機も使用可能なので、いつでも清潔に保てますね。
デザインもとってもかわいいマットタイプのベビーバスです。
スキップホップ ホエールバスタブ
3通りの使い方ができるロングユースのくじら型のベビーバスです。
なんといってもデザインがキュートですよね。
背中部分はメッシュなので、冷たくありませんし、成長に合わせてメッシュの位置を変更することができます。
ある程度大きくなったらプールとしても使えるのは嬉しいですね。
安定感もあるベビーバスなので、リビングでも使用できます。そのままリビングに置いてあってもかわいいです。
リッチェル ふかふかベビーバス プラス
空気入れ1分!エアーポンプが本体に内蔵されているので、口でふくらませたり、自転車のエアーポンプを準備する必要がないのがうれしいポイント。
丈夫な縦空気層のW構造で、空気漏れしにくく、より丈夫になっています。赤ちゃんが滑らないようにストッパーもついています。
商品説明には、シンクでも使えるかも!とありますが、サイズは結構大きめなので、ご家庭のシンクが結構大きめの作りでないと難しいかな…といった印象です。
とはいえ、エアーポンプが本体に内蔵されているので、空気入れをなくす心配もありませんね。
人気のタミータブはいつまで使えるのか・代用品についてもご紹介しています。
まとめ
沐浴の場所についてご紹介してきました。
キッチンの広さがある程度ある場合は、キッチンでの沐浴がおすすめです。
普段から抱っこなどで腰に負担をかけているので、なるべく楽な体勢で沐浴できると良いですね。
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