赤ちゃんの健やかな成長を促すには、たっぷりと快適な睡眠時間が不可欠です。
少しばかり調べたところ、日本人の睡眠時間の少なさは、世界ワースト1!!(2016年)
赤ちゃんの約3割が夜22時以降に寝ているそうです。
新生児の赤ちゃんに必要な睡眠時間は約17時間。少しずつ生活リズムが整い、日中の活動時間が増えてきて、1歳になる頃でも約12時間の睡眠時間が必要です。
脳の成長においては、10歳前後でほぼ完成するため、それまでにしっかりとした睡眠時間を確保しつつ、ちゃんとした生活リズムを作り上げることが大事です。
赤ちゃんや幼少期の子供が睡眠不足になると、発語が少ない、情緒が不安定、多動などの精神障害を起こしやすい、学習能力の低下や肥満などといった心身に多大な影響を及ぼします。
…子供の将来を考えると恐ろしいですね。
そんな赤ちゃんの睡眠時間を快適に過ごし、生活リズムの基盤を作る手助けをしてくれる「パジャマ」。いつ、どんなタイミングで着せ始めると良いのか。どんなパジャマを着せてあげると良いのか。今回はこのテーマをご紹介します。
赤ちゃんが寝るときは、肌着なしでも大丈夫?
結論からお伝えすると、なるべく肌着は着よう!ということです。
肌着は、吸汗性に優れている素材が多いので、なるべく着せたほうが良いです。
子供は寝ている間に結構な汗をかきますよね。最近のパジャマも綿でできていたりと吸汗性に優れているものが多いですが、なるべくなら吸汗性に特化している肌着を着て寝るのをおすすめします。
基本的に、赤ちゃんは快適な室温のもとでは、短肌着+長肌着・ロンパース(パジャマ)で快適に眠ることができると思います。
ただ、寝室の室温や真夏の高温時期などによっては、汗をかきすぎてしまう場合もありますよね。肌着も着てパジャマも着て…となるとかなり暑い日もあります。
その場合は、パジャマを直接着せるのではなく、上は肌着だけ+下はズボンなどのように、肌着は着るという前提のもと、ほかのアイテムを組み合わせて調整すると良いでしょう。
睡眠時間を快適に過ごさせてあげるためには、「汗をかかせすぎないこと」が大切です。そのためには、寝る時といえども「着せすぎない」ようにしましょう。
ちなみに私は、夏生まれ・冬生まれの子がそれぞれいますが、いずれも寝る時は肌着1枚で寝かせていました。
とりあえず、寝るときには必ず肌着を着せて、あとの温度調整はパジャマ(ロンパース)で行うというのがベストではないでしょうか。
また、新生児のころは、授乳やおむつ交換などで、夜中でも頻繁に赤ちゃんに触れる機会が多いです。汗をかいている事に気づき、汗ばんだ体から重ね着している服を脱がせる際、気持ちよく寝てる赤ちゃんを起こしてしまうかもしれません。
赤ちゃんは、日中と同じく寝る時も「マイナス1枚」で良いでしょう。そのかわりに、タオルケットなどを上手に使用し快適な睡眠時間になるよう体温調節の手助けをしてあげましょう。
「どうしても1枚だと心配」という場合は、素材や半袖・長袖で使い分けたり、汗をかくことが心配な場合は、汗取りパッドを使用すると良いでしょう。
夏の暑い時は、寝るとき肌着だけでも大丈夫?
真夏の気温が高い夜は、大人でも寝苦しくなりますよね。エアコン必須です。
(ちなみに我が家は(札幌なので)エアコンを設置しておらず、寝苦しい夜は窓全開&扇風機を夜通しつけています。)
ただし、大人の体温に合わせた室温設定は、体温の高い赤ちゃんにとっては「寒い」場合もありますので、室温設定には十分注意しましょう。
夏に寝る際の室温についての記事も紹介しています。
先ほどのテーマでもご紹介しましたが、寝る時であっても基本は「着せすぎない」ことです。
寝る時のウェアの種類を上手に使い分け、汗をかきすぎず、寝冷えしない程度の快適な睡眠環境を目指したいところです。
それでも心配な「寝冷え」。ちょっとした工夫で防げる対策グッズをご紹介します。
・スリーパー
夏用、冬用とあり、それぞれ素材も異なります。着用する季節に応じた素材選びが大切です。
スリーパーの必要性についてご紹介した記事もあるので、よろしければご覧下さい。
・腹巻(付きのステテコやズボン)
やはり寝冷えで心配なのは「お腹」。サイズが合っていないと動いている時に脱げてしまう事もあります。こちらも夏用・冬用と素材が異なります。
ちなみに、我が子(当時80cm)に90cmのパジャマを着せたら翌朝にはズボンだけが脱げているという事件が発生しました。大きくなってからも着られるように…と大きめのサイズを買いましたが失敗しましたね(笑)
ズボンが脱げてお腹が冷えてしまうようじゃ本末転倒。ケチらずにぴったりのサイズのものを着せてあげましょうね。
・汗取りパッド
汗をかいた時にパッドを外す、交換するだけで着替えの必要がなく、お手軽です。
この3つが代表的な寝冷え対策グッズです。
逆におすすめできないのは、「帽子・手袋・靴下」です。
帽子=頭、手袋=手、靴下=足、それぞれ熱を発散し体温調節をしている場所になります。これらを覆ってしまうと、寒さ対策にはなると思いますが、逆に体温が上がりすぎた時に熱を逃がす場所がなくなってしまいます。
極端に冷たくなっていなければ問題ないので、この3点は解放しておいてあげましょう。
赤ちゃんのパジャはいつからどんなものを着せたらいい?
生まれたての赤ちゃんは寝ているか、授乳しているか、おむつを替えているか…。
それが、成長とともに少しずつ生活リズムが整い、日中の活動が増え、夜にたくさん寝てくれるようになってきます。
そんな生活リズム・睡眠リズム作りに欠かせないのが「パジャマ」です。
一般的に、夜にまとまって寝る時間が増えてくるのは、3~4か月頃からと言われています。
このタイミングでパジャマを着せ始めるのが良いとされていますが、実際には明確な時期は決まっていません。
筆者の子供も、新生児のころから、お風呂あがりに肌着(ロンパース)に着替え、朝起きてウェアに着替え…というスタンスでした。
首が座る前までの「新生児」の頃だと「パジャマ」というカテゴリでの販売がほとんどないため、長肌着やロンパースをパジャマ替わりにしても良いでしょう。
寝返りやずりばいを始める頃の月齢になると、服のサイズも70や80サイズになり、セパレートの服も多く販売されていると思います。
このころになると「パジャマ」というカテゴリでの販売も出てくるので、シンプルで着心地の良い素材のパジャマを用意してあげてもいいですね。
フードなどがついているものもありますが、寝るときにフードが首の周りでかさばって邪魔になる可能性があるので、装飾の少ないシンプルなものを選んでください。
また、パジャマは寝ている時の汗を吸い込んでいますので、1~2日に1回は交換してあげましょう。洗い替えの事も考えて、1~2枚の用意があるといいと思います。
パジャマに着替えるということが、生活リズムを作るきっかけになりますが、必ずしも上下セットである必要はありません。
上は肌着、下は季節に応じて半袖や長袖、素材などで使い分けをするという方法でも問題ありません。
パジャマの種類よりも「着替える」ということに重点を置き、赤ちゃんもママも快適な睡眠時間が取れるようなパジャマ選びができるといいですね。
まとめ
子供にとって睡眠はとても大事であることはわかっていても、夜たっぷり寝てくれる子、夜泣きが多い子…様々です。
赤ちゃんの生活リズムを整えて、ママも早くぐっすり寝れるようになると良いですね。
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