昔からお祝い事の定番だったお寿司。めでたい時にしか食べられないものでした。近年、回転寿司チェーン店の広がりとともに、食事のメニューの一つとして気軽に食べられるようになってきました。しかし、よく見ると、昔はあまり見かけなかったお寿司が…。そんなサーモンについてのまとめです。
家族で一緒に回転寿司、いいですよね。
待ち時間もなくどんどん食事が流れてくるし、子どもたちも大人も自分が好きなものだけを選んで食べることができます。
我が家では、子どもが年長さんの頃に初めて回転寿司に連れて行った記憶があります。新幹線で運ばれてくるキラキラしたお寿司に、目を丸くしていたことを覚えています。
何を食べるか、どのくらい食べるかを自分で決められるし、デザートまで流れてくるのですから、子どもにとっては天国です。親としても、とても楽でした。
おかげで、楽しい時間を過ごせました。
しかし、小さい子に生魚は大丈夫なのでしょうか?ちょっと気になりますよね。
刺身や寿司はいくつぐらいから食べさせていいのでしょうか?
サーモンの刺身や寿司を幼児が食べていいの?生食は大丈夫?
いったい、いつから生のサーモンを食べていいのか、
何歳から、というはっきりした基準はないようです。
回転寿司屋さんでも、そんな注意書きを見かけることはほとんどありませんよね。
保護者の判断にお任せします、ということなのでしょう。
小児科の先生や専門家の意見も様々で、「離乳食が終わって他の食べ物を食べられるようになってから」という方や「小学校に入学する頃」という方もいます。
その理由としては、噛む力や飲み込む力が備わってきて、抵抗力や消化器官が充分育ってからが望ましい、ということだそうです。
そういった見解からも、サーモンの刺身やお寿司を食べ始めるのは、早くても離乳食が終わって食事に慣れた時期ということになりそうですね。
離乳食の完了期が、生後12~18ヶ月ころなので早くても1歳半以降が良さそうです。
とはいえ、一般的に生ものは3歳を過ぎてからと言われています。
3歳頃になれば消化器官もある程度は成長しているためです。
喉に引っ掛けたり、お腹が痛くなったりしたら、食事どころではありませんよね。
安心、安全のためにも3歳を過ぎてからでも良いのではないでしょうか。
また、初めて食べる際は、一度に大量に食べないように気をつけながら、というのが良いです。
小さくしたものを少しずつ食べさせて様子を見る、ぐらいに考えておくとちょうどいいかもしれませんね。
いずれにしても、生ものをそのまま食べさせることになるので、刺身デビューは慎重に考えましょう。
サーモンは子供には危険性がある?
回転寿司に行くと、昔は見かけなかった、マグロなどとは違う赤い寿司、サーモンがたくさん流れています。
さてこのサーモンにはどんな危険性があるのでしょうか?
昔は、寿司に「サーモン」というネタはありませんでした。今でも、回らない高級なお寿司さんには「サーモン」というメニューはないそうです。
回転寿司でよく食べているサーモンは、すべて養殖だそうです。サーモンの刺身も全て養殖です。安全で新鮮な食材にこだわる高級寿司店では、初めからサーモンは取り扱わないのだとか。
この養殖サーモンの危険性が、今、いろんなところで叫ばれています。何が危険なのでしょう?
・寄生虫
サーモンの刺身には、サナダムシやアニキサスという寄生虫がいることが知られています。
しかし、サーモンのサナダムシやアニサキスについては、通常、販売している物や回転寿司屋さんで流れてくる物などは、必ずマイナス20℃以下で24時間冷凍保存し、その後解凍した魚を出すことが義務づけられているので、国内では、さほど心配することはないでしょう。
また、感染すると激しい腹痛が起こると言われているアニサキスですが、アニサキスを予防するにはサーモンを食べる際に、よく噛んでアニサキスを生きたまま体内に入れないことで予防できると言われています。
なので、サーモン刺身をデビューするのは、食材をしっかり噛める年齢であるというのが大切なんですね。
・サーモンの餌
心配なのは、養殖サーモンに与えられる「餌」だと言われています。
養殖サーモンに与えられている餌は、トウモロコシ、豚肉、鶏肉などですが、これらが餌になるまでに、化学物質、農薬、抗生物質、合成ビタミン、着色料、汚染物質など、人体に有害な物質が多量に使われている可能性があります。
そんな餌を食べた養殖サーモンの体内には、有害な物質がどんどん蓄積されていき、大きくなったところで日本へ出荷されます。
これらの物質は、ガン、脳への悪影響、免疫力の低下などを引き起こします。発達障がいの原因になっているという説もあるので怖いですね。
柔らかくて味に深みがあるサーモン。私たちは、すっかりその味に慣れてしまっていますね。でも、その味はどうやってできたものなのか。
ひょっとしたら化学薬品の味なのかもしれません。
サーモンの主要養殖国のひとつであるノルウェーの健康省は、「妊娠可能な年齢の女性と妊婦は、有害物質の汚染を避けるため、サーモンなど脂肪分の多い魚を食べるのは週2回までにすること」と正式に警告を出しています。
妊婦の体に溜まった有害物質が生まれてくる子どもに吸収され、残ったものが母乳として出てくるからだそうです。そんな母乳を生まれたばかりの子どもに飲ませることになります。それもまた怖い話ですよね。
ある研究者は「食べるのを年三回以下に抑えるべき」と警告したり、またある研究者は「大量に食べなければすぐには体への影響はない」という人もいます。
でも「毒は少ししかないから安心して食べて」と言われても、とてもそれを口にする気にはならないですよね…。
なのでサーモンを食べたくなったら、天然の鮭を選ぶようにしましょう。
鮭は川を上りはじめると、食事は全くせず、体を傷だらけにしながら、産卵のためだけに上流を目指します。その長旅を支える栄養素がアスタキサンチンという物質です。鮭の体には、このアスタキサンチンや、オメガ3脂肪酸などが多量に含まれています。
本来はとても体にいい魚なのです。
そして鮭の出身地を確認するようにしましょう。
アメリカ、アラスカ、ロシアなどの鮭は天然であるものが多いです。
日本で取れる天然の鮭は白鮭のみで、秋鮭・時鮭・銀毛・時知らず、などと呼ばれます。
北海道産の鮭であれば間違いないので、安心して食べることができます。
北海道より数は減りますが、岩手県産や青森県産のものもあるのでチェックしておくと良いですね。
ちなみに、もともと鮭は北半球の魚で、南半球にはいないそうです。
なので、南半球出身のサーモンは全て養殖と言えそうですね。しかも鮭ではなくて別の種類を「サーモン」として出荷していることもあるとか。
また北半球だったら大丈夫かというとそうでもなくて、北半球でも養殖のサーモンを出荷している国はあります。
こんなふうにサーモンを紹介すると食べるのが怖くなりますが、厳しい基準をクリアしている国産のものでしたら、比較的安心して食べることができると思うので、安心して家族との外食を楽しんでください。
サーモンを子供が食べる時の注意点は?
子供に食べさせるのであれば、国内産の鮭を選ぶようにしましょう。日本の安全基準をクリアした天然ものということで、安心です。養殖モノは、どこの国のものであっても、子どもに食べさせるのは避けておいたほうが無難ですね。
多少値段が高くなっても、思い切って天然の鮭を選ぶとよいでしょう。それが、国内の食の安全を守るということにもつながりますよ。
また国内のスーパーに売っているものでしたら、寄生虫の心配はほとんどありませんが、気になるようでしたら、熱処理するといいですね。
お湯を60度以上にして、1分以上火を通すと、安全に食べられるそうです。
まとめ
サーモンについてのまとめをしてきましたが、いかがだったでしょうか?
買い物をする時には産地にこだわる。今更ですが、子どもたちを守るためにとても大切なことですね。
それにしても養殖サーモン。
今まで、何も気にせず「安いから」と言ってたくさん食べてきましたし、子どもにも食べさせてきました。
今は、回転寿司に行くのが少々怖いです。
こういう情報は、スポンサーの関係があったりして、テレビやメディアでは取り上げないんでしょうね。
子どもたちが安心して食事ができる。そんな国であってほしいと思います。
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