抱っこ紐の暑さ対策といえば、保冷剤というのが定番となってきていますが、どこに保冷剤を入れるのが正解なのでしょうか。
赤ちゃんを抱っこしていると、ただでさえ体温の高い赤ちゃんがほかほか(汗でびちゃびちゃ)になります。
そのため、熱中症が心配になったり、汗による不快感が強くなったり…
今回は抱っこ紐を使用してる際の、保冷剤の入れる位置などについて詳しくご紹介していきます。
抱っこ紐の保冷剤はどこに入れる?
体を冷やすために冷やすと良いのが、皮膚の薄い場所や、太い血管が通っている場所です。
具体的にいえば
- 手首
- 首
冷やす部位:のどの左右
首の後ろ側(髪の生え際)は冷やしてもそこまで効果は得られないそうです。
- ひじの内側
- ひざの裏
- 脇の下
冷やす部位:体温計を挟む部位(上腕の内側でも可)
胸の横側の肋骨部分を冷やしても効果はありません。
脚の付け根
冷やす部位:腰骨と股を結ぶ線の内側3分の1
などがあります。
※おでこを冷やしても体を冷やす効果はありませんが、赤ちゃんの気分は楽になるでしょう。
特に、首・脇の下・脚の付け根のリンパ節を冷やすと効果的です。
この中で、抱っこ紐で保冷剤を当てやすいのは、首・脚の付け根あたりでしょうか。
記事の後半で、冷やす部位別・抱っこ紐別におすすめの方法やアイテムをご紹介します。
また、上記の具体例にはありませんが、背中に保冷剤を入れることもありますね。
この写真のように、エルゴやアップリカなどの抱っこ紐には、赤ちゃんの背中部分にチャックがあるので、そこに保冷剤を入れます。
赤ちゃんの場合は、皮膚が薄いので背中に保冷剤を入れても、体を冷やしやすそうです。
保冷剤を入れる際は、抱っこ紐が濡れる&冷えすぎるのを防ぐために、ガーゼなどでくるんでから入れると良いですよ。
ちなみに、保冷剤の入れやすさとして、お腹も思い浮かびますが、お腹を冷やすのは体にあまり良くないです。
お腹側を涼しくしたい場合は、通気性の良い生地であるガーゼなどを挟んでおき、汗をかいて湿っていたら取り替えるか、取り出してあげるのがおすすめです。
あまりにも暑い場合は、キンキンに冷えていない保冷剤をお腹側に入れるのも良いかもしれませんね。
※赤ちゃんの肌に直接、長時間保冷剤をあててしまうと低温やけどになってしまうことがあります。
赤ちゃんの肌は大人に比べて薄いので、大人の感覚で冷やすと子供には冷たすぎることもあるということを覚えておきましょう。
夏の抱っこ紐での赤ちゃんの服装や暑さ対策でも紹介していますが、涼しい素材の服装を選んであげるのも大切です。
他にも、
- 日傘をさす
- 夏用の抱っこ紐ケープを使う
- 子供に帽子をかぶせる
など保冷剤以外にも、直射日光を避けることで快適に過ごせます。
抱っこ紐の保冷剤の選び方
抱っこ紐に使う保冷剤を選ぶポイントとしては、保冷剤の大きさ(重さ)と持続時間です。
- 保冷剤の大きさ(重さ)
- 保冷の持続時間
保冷剤の大きさ(重さ)
保冷剤はベビーカーと違い、抱っこ紐につけて使用するので、かさばる大きさや重すぎるものは大人の負担になります。
大きすぎず、重すぎず、適当な大きさのものを選びましょう。
保冷の持続時間
保冷剤の持続時間は大切ですね。保冷剤の持続時間は保冷剤の種類によって変わります。
保冷剤には、ケーキ屋さんでついてくるような保冷剤(ハードタイプ)と、凍っても硬くならない保冷剤(ソフトタイプ)があります。
ソフトタイプはハードタイプに比べて、保冷持続時間は1~2時間と短いですが、フィット性に優れています。
そのため、ソフトタイプは、ちょっとしたお散歩や、背中に入れる場合の使用がおすすめです。
反対に、保冷持続時間の長いハードタイプは、長い時間のおでかけや、首などを冷やしたりするのに便利でしょう。
使うシーンや場所にあわせて、保冷剤を使い分けると良いです。
エルゴなどのチャックがある抱っこ紐におすすめの保冷剤
エルゴなど背中にチャックがある抱っこ紐には、ソフトタイプの保冷剤がおすすめです。
ハードタイプの保冷剤でも良いですが、赤ちゃんの背中にあたってしまうこともあります。
やはりフィット性という点からは、ソフトタイプの保冷剤がおすすめです。
最近では、100均でもソフトタイプの保冷剤が売られていますから、それを購入するのも良いですね。
子供が大きくなり、お弁当が必要になってからも、お弁当の保冷剤として使えますから、持っていて損はしません。
また、保冷時間は1~2時間というのがソフトタイプの保冷剤に多いです。
それ以上の保冷効果を期待する場合は、ハードタイプの保冷剤を活用すると良いでしょう。
ハードタイプの保冷剤を凍らせる時に、なるべく平らになるように凍らせれば、フィット性もある程度カバーできます。
この商品のようなサイズ感なら抱っこ紐のポケットに入れるのにちょうど良いですね。
また、保冷にも保温にも使えるのでコスパが良いです。冬は抱っこ紐の中に入れなくともママのカイロとしても利用できます。
ソフトタイプの保冷剤は、うさぎなどの可愛いデザインもあるので、いろいろなものと比較してみるのも楽しそうです。
背中にチャックのない抱っこ紐におすすめの保冷グッズ
背中にチャックがない抱っこ紐で、背中側を冷やそうと思ったら、保冷パッドをつけるのがおすすめです。
保冷パッドの商品には、紐で結ぶタイプやバックルのタイプ、クリップのタイプのものなどがあります。
紐タイプ
紐で結ぶタイプは子供が紐の先をなめてしまうという口コミもありました。
また、付け外しが面倒なので、そういうことが面倒でない方にはおすすめです。
ただ、紐タイプは定番の作りなので、デザインも豊富です。お好みのデザインに出会えることでしょう。
この商品も、保冷と保温の両用で、デザインがめちゃくちゃ可愛いですね。
厚さも薄いので、抱っこ紐でも使えます。
バックルタイプ
そして、バックルでとめるタイプの保冷パッドは取り外しが簡単だというのが特徴です。
外出先でスーパーなどに入った際、保冷剤はいらないなと感じたらササッと外すことができます。
また、紐タイプとバックルタイプのものは、抱っこ紐だけでなくリュックのようにして子供に背負わせることもできます。
公園などで遊ぶときは、抱っこ紐から外して背中に付けてあげると、子供も涼しく遊ぶことができますね。
クリップタイプ
そして、クリップタイプの保冷パッドは取り付けが簡単なのと、ベビーカーやチャイルドシートにも併用しやすいというのが特徴です。
紐やバックルのようにどこかに紐を通す必要がないので、クリップが挟まる場所さえあれば、付けられます。
抱っこ紐以外にも、ベビーカーやチャイルドシートを使うことがあるご家庭は、クリップタイプがおすすめです。
冷やす部位別!おすすめ保冷グッズ
脇を冷やす
ベストに保冷剤を入れることで体を冷やすことができます。
暑い時だけでなく、熱が出たときや、外で遊ぶときにも便利です。
子供が暴れてもずれないのは画期的ですよね。
首を冷やす
首に保冷剤を当て続けるのは、抵抗があるなという方に、冷却タオルがおすすめです。
首に巻いたり、当ててあげるだけで涼しくなりますね。
長時間の外出でも、トイレなど水がある場所で濡らすだけですぐに冷たくなるので、ある意味保冷時間が長時間であるといえそうです。
使わないときは、大人も使えるので1枚持っていても損はしないアイテムでしょう。
また、熱が出た時に使う冷却シートも効果的です。
おでこでは冷却効果は薄いですが、首に貼ればその力を発揮してくれますよ。
背中を冷やす
背中を冷やすにはやはり、薄手の保冷パッドが定番です。
ガーゼなどで手作りしても良いですし、購入しても良いと思います。
抱っこ紐で使わないときは、布団で寝るときにも使えそうです。
抱っこ紐に固定できる紐がついているモノを選ぶことで、保冷剤がずり落ちるのを防ぎます。
また、こちらのような商品はベビーカーなどでも併用できるものがほとんどです。
無駄なデザインがないぶん、スッキリと着用することができそうです。
脚の付け根・ひざ裏・手首を冷やす
熱さまシートなどの冷却シートを貼るという方法があります。
直接肌に貼ることを前提に作られていますから、冷え過ぎの心配がなくなりますね。
脚以外にも、おでこなどにも貼れるので、重宝するアイテムです。
ただ、貼り付ける冷却シートは水分を蒸発させて熱を奪う「気化熱」を利用しています。
そのため、脇の下や脚の付け根など衣類に覆われている部分では、あまり効果がありません。
むしろ、蒸発した水分の逃げ道がなくなり、蒸れてかぶれの原因になります。
脚の付け根に貼る場合は、衣類などで覆わないようにすると良いです。
※赤ちゃんに貼り付け冷却シートを使用中、大人が目を離している間に、ずれて鼻の穴をふさいでしまう事故も起きているので、目を離す際は注意しましょう。
他にも、ハードタイプの保冷剤をガーゼに巻いて首や脇などに、当ててあげるのも良いです。
わざわざ購入したくないな…という方は、保冷パッドを手作りしたり、ご家庭にある保冷剤で工夫して冷やしてあげましょう。
まとめ
抱っこ紐での保冷剤の入れる位置や、入れるのに便利なアイテムをご紹介しました。
赤ちゃんの場合は冷やし過ぎに注意しつつ、適切な場所に保冷剤を入れてあげると良いですね。
凍っても硬くならないソフトタイプの保冷剤が抱っこ紐での利用におすすめですよ。
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