ごはんのお供やたらこスパゲティ、おにぎりの具としても人気のたらこ。
子供にもこの美味しさを教えてあげたい!
でも、魚卵ってアレルギー出やすいんじゃないの?
塩分は大丈夫?
いったい何歳からあげてもいいのか、悩みますよね。
今回は、たらこはいつからあげていいのか、また生であげてもいいのか、などご紹介していきます。
離乳食にたらこはいつからあげる?生のまま?加熱する?
絶対にこの年齢から!というのはありませんが、
加熱したたらこは1歳、生のたらこは3歳を過ぎてからあげることをおすすめします。
なぜこの時期なのか、それは
たらこの塩分や細菌、アレルギーや添加物の存在などが理由に挙げられます。
・たらこの塩分
スケトウダラの卵を塩漬けにしたのがたらこです。
たらこ1本(約25g)で塩分は1.2gほど含まれています。
梅干1個(20g)で塩分は1.5gなので、梅干1個分とほぼ同じくらいの塩分量になります。
子供の1日の適切な塩分量は
乳児(生後6~11ヶ月)の1.5g 1~2歳で3g未満 3~5歳で4g
となっています。
たらこ1/2本を乳児にあげるとすると、それで0.6g(1日適切量の2/5)を摂取することになります。
塩分を摂り過ぎてしまうと、高血圧やむくみ、腎臓疾患などのリスクも高まります。妊娠中も塩分には注意が必要だったのを思い出しますね。
たらこを少し食べたからといって1日の塩分量がオーバーしてしまうことはありません。
ですが、3食あげるなど1日に多量を食べることは避けましょう。
・細菌
たらこにはリステリア菌という菌がいる可能性があります。
この菌は土壌や河川などの自然環境の中や、動物の腸管内に広く生息しており、ネギトロや魚卵製品(明太子やたらこ)において汚染率が高いです。
厚生労働省は毎年約 83 件のリステリア症が発生していると推計しており、2001年には北海道でナチュラルチーズによって集団感染したという事例もあります。
健康な大人が感染すると、軽い胃腸炎などで済むことがほとんどですが、乳児や高齢者などが感染すると、髄膜炎や敗血症などになることもあるのです。
ここまで書くと、怖くてたらこを食べられなくなりそうですが、安心してください。
リステリア菌は加熱することで死滅します。
なので、妊婦の方や子供は加熱して食べることをおすすめしますよ。
・添加物
たらこを美味しそうに見せる発色剤にも注意が必要です。
ウィンナーやハム、たらこ、明太子に使われている、亜硝酸ナトリウムが肉や魚のアミンと反応して発がん物質に変化します。
気になる方は、発色剤を使用していないたらこを選ぶようにしましょう。
・アレルギー
たらこもアレルギーを発症する可能性はあります。
このあと詳しく紹介しますが、すでにイクラなどの魚卵アレルギーがあると判明している子は特に注意が必要です。
また、月齢が低いうちにあげるとアレルギーを発症しやすくなります。
どの食材にもいえますが、子供の成長ペースに合わせてあげるタイミングを判断していく必要があるのです。
離乳食の完了期は12ヶ月~18ヶ月です。
塩分が濃すぎたり、味が辛かったりと大人向けの食品以外はほとんど食べられるようになる時期ですね。
「1歳を過ぎたし、たらこもあげなきゃ」ということはありませんので、1歳を過ぎて大人が食べていて欲しがったらあげる、くらいのペースで良いと思いますよ。
また、3歳頃になれば消化器官がある程度成長していますので、生のたらこでも大丈夫とされています。
専門家によっても意見は分かれますが、刺身などの生ものも、3歳を過ぎてからと言われています。
これらの基準を目安に、お子様の体調や欲しがる度合いに合わせて、たらこデビューをしてみると良いですね。
たらこもアレルギーは発症する!その症状は?
小麦粉や、牛乳、鶏卵のアレルギーが幼児のアレルギーとして有名ですが、たらこもアレルギーを発症することがあります。
アレルギーは月齢が低いほど発症しやすいと言われていて、加齢とともに発症数も減っていきます。
また、アレルギーになるその他の原因として、遺伝的素因、皮膚バリア機能の低下、秋冬生まれ、特定の食物の摂取開始時期の遅れも指摘されています。
このことから、誰でもアレルギーになりうる(乳幼児は特にリスクが高い)というのが、わかりますね。
加熱することで、アレルゲン性の低下が期待できるので、初めて食べる際は加熱して食べるようにしましょう。生たらこを食べたい場合は、3歳を過ぎてからのほうが安心です。
また、たらこは魚卵ですが、同じ卵で鶏卵によるアレルギーがあります。
現在、お子さんが鶏卵によるアレルギーの場合、同じ卵だし心配…という方もいると思いますが、魚卵と鶏卵に共通抗原性は認められていないため、鶏卵アレルギーだからといって魚卵を制限する必要はありません。
ちなみに、たらこと、たらこ以外の魚卵(イクラなど)においては共通抗原性が認められているので、他の魚卵でアレルギー反応がすでに出ている場合には、たらこにも注意したほうが良いです。
心配な方はかかりつけのお医者さんに相談してみてくださいね。
また、初めてあげる際の注意点として、病院のやっている時間帯にあげるようにしましょう。
アレルギーは食べてすぐ発症する場合もありますが、時間が経ってから発症することもあります。
なので、できることなら平日の午前中にあげるのが好ましいです。
これは、初めて食べる食材全てに言えますので、注意してあげるようにしましょう。
アレルギーの症状
アレルギー症状は、皮膚症状(蕁麻疹やかゆみなど)、呼吸器系(咳)、粘膜系(目のかゆみ、鼻水など)、吐き気や腹痛など人によって様々です。最悪の場合、アナフィラキシーとなって命の危機にもなります。
食物アレルギーでは皮膚症状が9割を占めていますので、食後は特に皮膚の変化に注意しておくと良いでしょう。
たらこの塩抜きの方法・離乳食レシピ
たらこの塩分がどうしても気になる、という方は試してみてください。
たらこの塩抜き方法
たらこ1~2本を、氷水に15~30分ほどつけます。 つけ終わったら、キッチンペーパーで水気を拭き取り完成です。
これで塩分が約30%減るそうです!
それに加え、たらこの粒がつぶつぶになってさらに美味しくなるそうですよ。
たらこを使った離乳食レシピ
材料 (乳幼児1人分)うどん 1タラコ 少量お好きな野菜(今回は人参.玉ねぎ) 適量マーガリン(乳を含まない種類) 小匙1豆乳 大匙1麺つゆ 数滴〜小匙1出典:クックパッド
皆さん1歳頃からたらこを使ったレシピを紹介してくれています。
どれも美味しそうですね~。
まとめ
離乳食にたらこは、いつからあげられるのかについてご紹介してきました。
加熱してあれば、1歳をすぎてから、生をあげる場合は、3歳を過ぎてからが良いです。
加熱してあれば、アレルギーを発症するリスクは多少抑えられますが、月齢が低いうちはアレルギーを発症しやすいので、注意しながらあげるようにしましょう。
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