入園準備や入園後にも付きまとう、タグなどへの名前付け。
タオルや洋服など名前を書く機会が多いですよね。
今回は、タグに名前を書くときに、滲んでしまうことをどうしたら防げるのか、紹介していきます。
服のタグの名前つけ!100均でもできるにじまない方法
そもそもなぜ名前が滲んでしまうのかというと、タグがインクを吸い込んでしまうからです。
インクが毛細管現象により糸の一本一本をさかのぼることでインクが広がっていきます。
タグにペン先をずっとつけていると、だんだんとインクが広がっていきますよね。
筆に墨汁が吸い込まれていくのと同じです。なので、インクが吸い込まれていくことを防げば、洗濯しても滲みにくくなります。
では、どうすればインクを吸い込まないようにできるのでしょうか。以下のアイデアをご紹介していきます。
- 水
- 石鹸
- ヘアスプレー
- チョーク
- 片栗粉
- 水のり
- 防水スプレー
- ペン
- スタンプ
ちなみに我が家でもいくつかの方法を試してみました。
こちらは、それぞれ滲み対策(片栗粉、マスキングテープ、水で湿らせる、石鹸を塗る、名前スタンプ)をして書いたタグです。
順に洗濯後の結果もご紹介していきます。
タグを湿らせてから書く
タグを霧吹きなどで湿らせてから、油性ペンで名前を書きます。
事前にタグに水を吸い込ませておき、インクを吸い込むのを防ぎます。濡らす際は、濡らし過ぎに注意しましょう。
びしょびしょに濡らしてしまうと、ペンで書いたとき水とインクが混ざってにじんでしまいます。
なので、霧吹きで湿らす程度に濡らします。これなら0円で手軽にできるので試す価値アリですね。
特に滲んだりすることはありませんでした。
固形石鹸、ボディーソープを塗ってから書く
固形石鹸をタグに塗りつけてから名前を書きます。この方法は洋裁でも使われていた方法だそうですよ。
ただ、最近は固形石鹸がある家庭も少ないのではないでしょうか。
また、小さなタグにまんべんなく塗るのって結構難しく、また面倒ですよね。
そんなときは液体のボディーソープでも効果があるようです。
ボディーソープならどの家庭にもありますし、タグに名前を書くためにわざわざ新しく買いに行く、という手間とお金を節約できます。
ボディーソープをタグに塗り、乾かしたあと名前を書きます。
名前を書いた後に、またドライヤーの熱で乾かすことで、ボディソープがコーティングして毛細管現象が起こりづらくなります。
うーん。少し名前が薄くなっているような気がします。
ボディーソープを塗って乾かして、名前書いて、乾かして、と手間の割には効果が薄いのかもしれません。
私のやり方が下手だったのでしょうか…。
ヘアスプレーを吹き付ける
家庭にヘアスプレーがある場合は、そのヘアスプレーでも滲むことを防止できます。
これもヘアスプレーに含まれている「コポリマー」という成分による働きだそうです。
このコポリマーが含まれていればどんなヘアスプレーでもできます。1度家庭にあるヘアスプレーを確認してみてください。
チョーク
チョークも滲み防止に効果があります。
ただ、チョークの場合は粉なので、何度もタグに書いているとペン先にチョークがついてしまいます。
また、チョークが家庭にあるという方も多くないと思います。100均でも販売していますが、タグの名前つけのためにわざわざ購入する必要はないですね。
片栗粉をはたく
白墨の粉か片栗粉をタンポにいれ書きたいところにパタパタやって、余計な粉を落としたあとに書けばなんてこと有りません。
要は、目止めです。繊維の隙間を粉で埋めてやればにじまなくなるのです。
ですが、私が試した片栗粉での方法はあまり効果がなかったよう…
いつもよりも滲んでしまったように感じます。
また、ペン先に粉が若干ついて書きづらくなってしまいました(泣)
特に変化はありません。ただ、元々書いた時点で、滲んでしまっていますね。
水のり
水のりというのは私たちがよく使っている液状ののりのことです。
のりをタグに塗ってから名前を書きます。
のりを塗ることでタグに膜をつくりインクが染み込みづらくなります。
もちろん、タグに塗ったのりが乾いてから名前を書くようにしてくださいね。
そうしないと、名前ペンの先にのりが付いて大変なことになってしまいます。
防水スプレー
防水スプレーを吹き付けて乾燥させてから油性ペンで名前を書きます。
防水スプレーをすることで繊維がコーティングされインクがしみていくのを防ぎます。
防水スプレーは布用でも靴用でもなんでも良いです。
にじまないペン
布用のにじまない名前ペンというのも販売されています。
「PILOTの布書きペン」というのもにじまないと人気なようです。
ボールペンではタグにうまく名前を書く事ができません。なので、名前ペンなどを使用するようにしましょう。
※にじまない油性ペンは滲むこともあるようなので、上記で紹介した方法+αでやると良いですね。
名前スタンプ(ゴム印)
おむつなどの名前付に人気のある、お名前スタンプで名前付けでもにじまないです。
布用、プラスチック用などがありますので、購入の際に確認しておくと良いでしょう。
我が家には布に使えるお名前スタンプがあったので、試してみました。
滲むこともなく、綺麗ですね。
わざわざインクを準備しなくてはいけないのが若干の手間ですが、入園準備などまとめて記名することがあれば、この方法でも良いかもしれません。
最もおすすめの方法は?
以上のことから、「水でしめらせる・スタンプを使う」というのがキレイに書けるということがわかりました。
理論で言えば、防水スプレーやヘアスプレーなどのスプレーも効くと思われます。
(我が家になかったもので、実験できず申し訳ございません。)
とはいえ、手軽にできるのは「水・スタンプ」なのでぜひご紹介した方法で、書いてみてくださいね!
油性ペン以外の名前つけアイデア
「お下がりで既に名前が書いてあったり、お下がりにする予定だからタグに名前を書きたくない」
という場合におすすめのアイデアをご紹介します。
ここでは以下の方法をご紹介します。
- マスキングテープ
- ネームタグ
- ゼッケン
マスキングテープ・ビニールテープ
え!?マスキングテープ?って思いますよね。
マスキングテープをタグにつけて、テープ自体に名前を書きます。
洗濯でとれないの?と心配になりますが、意外ととれません。
また、もし取れてしまってもアイロンでつけるなどの手間がかからないので簡単に付け直すことができますね。
マスキングテープ以外にもビニールテープをタグに貼り付けてそこに名前を書く方法もあります。
いずれの場合も隙間がないようにしっかりと貼り付けるとはがれにくいです。
テープが剥がれることもなければ、字が薄くなることもありませんでした。何回か使っていればそのうち取れてしまうかもしれませんが。
ですが、再び貼り直せば、違う名前を記名することができるので、兄弟間でのお下がりなどにも使えますね。
また、洋服だとテープが肌に当たって、不快に感じる子もいるかもしれないので、コートや園グッズなど、直接肌に触れないものに使用するのが良さそうです。
ネームタグ(スナップ式)
スナップ式(パッチンボタンのタイプ)のネームタグ、別名「お名前リボン」もあります。
これは輪っかになっているタグに名前が書けるタグを通し、スナップで留めるものです。
名前記入ように作られている生地なのでにじみにくいのが嬉しい点です。
ただ、数を揃えるのに若干費用がかかります。
枚数の多い洋服ではなく、手提げや布団バッグなど洋服以外に使っている方が多いようです。
こういったネームタグに名前を書く際は、上記でも紹介した水で湿らせる、などの対策を行ってから書くようにしましょう。
ネームタグ(シール式)
ネームタグにはシール式のタグもあります。
これはアイロン不要で洋服タグにただ貼るだけで、簡単にできます。シール式は価格も安く個数も多いのでコスパが良いです。
スナップ式やアイロン式のものに比べると剥がれやすそうですが、口コミでは、”2ヶ月使っているが剥がれる気配はない”といったコメントもあるので、安心できますね。
ネームタグ(アイロン式)
ネームタグにはアイロン式のものもあります。名前つけっていうとアイロンのものを想像しやすいですよね。
ネームタグ自体に熱で溶けるのりが付着しており、アイロンをかけることでそれがとけてくっつくようになっています。
ひとつひとつにアイロンをかける手間がありますが、スナップ式とシール式の良いとこ取りって感じではないでしょうか。
ゼッケンなどアイロンタグ
ネームタグ(アイロン式)と若干かぶりますが、ネームタグが専用に作られているものなのに比べ、100均などで売っているゼッケンは大判のものが多いですよね。
私自身、小学校の体操服や水着などに貼ってあった記憶があります。
大判なので自分の好きな大きさにカットできるのはもちろんのこと、もし剥がれたりしても自分でまた作れるのはメリットですね。
もし貼り付けに失敗してもまたアイロンで温めれば剥がれるので、不器用さんにも扱いやすいです。
また、ゼッケンは名前を書くように作られているので、生地もにじみにくいように作られています。
兄弟がいて、ゼッケンの切れ端が余っている場合など、タグの名前付けに使ってみるのも良いですね。
タグの名前の消し方
「前に書いた文字がすでに滲んじゃっているから書き直したい」
「メルカリなどで買ったものor売るもののタグに名前がついてる」
「お下がりの子供服など、タグについた名前を消したい」
そんなときどうすれば消すことができるのでしょうか。
まず、油性ペンは主成分が油なので、それを落とそうと思ったら同じ油で汚れを浮かしていくか、アルコールで油性ペンの溶剤を分解する必要があります。
そこで身近にあるもので名前を消せるグッズを紹介していきます。
消毒用エタノール
消毒用エタノールは油性のものを落とすのに活躍してくれます。
やり方も簡単で、落としたい部分の下に、汚れてもいい布をおいて、歯ブラシなどでエタノールをかけ、ポンポンと叩いて下の布に落としていきます。
最後に食器洗剤や洗濯用の固形石鹸(ウタマロなど)で洗えば綺麗になります。
また、手ピカジェルはアルコールの他にも添加物が入っていますが、主成分はエタノール(76.9~81.4vol%)なのでもしかしたら効果がありそうです。
この商品をお持ちの方は1度試してみると良いかもしれません。
除光液
主成分がアルコールである除光液も、油性ペンの溶剤を分解することができます。
そのため、除光液をお持ちでしたら、エタノールの時と同様に除光液を名前の部分に塗り、布に叩いて落とすと落ちますよ。
クレンジングオイル
主成分が油のクレンジングオイルも、油性ペンを落とすのに効果があります。
これなら持っている方も多いのではないでしょうか。エタノールよりかは効果が劣ることもあるそうですが、やってみるのも良いですね。
我が家でも試してみました。理論には納得していましたが、本当に落ちるのか半信半疑でした。
ですが、ちゃんと消えてくれました!
この時は、クレンジングオイルを塗り、指でこすり洗いをしただけですが、結構きれいに落ちていますよね。
白いペンで上塗り
白いペンで塗りつぶしてしまうという方法もあります。
油性ペンを落とすのではなく、上書きしてしまおう!ということですね。
ただ、油性の白いペンを準備する必要があります。洗濯で落ちてしまっては意味がないですもんね。
わざわざ買うのももったいないので、もしおうちにあれば試してみても良いと思います。
ちなみに、なんでも落ちるイメージのある塩素系漂白剤では、油性ペンは落ちません。
実際に試してみましたが、文字が薄くなることもなく特に変化はありませんでした。
なので、油性ペンを消したい場合は、消毒用エタノール・除光液・クレンジングオイルのいずれかで落とすと良いです。
ちなみに…
アルコール以外にも、有機溶剤で落とすこともできます。
なかでも昔から有名なのがベンジンです。
ベンジン
石油からつくられる有機溶剤のベンジンも油性ペンを落とすのに、便利です。
油性ペンを落とすのはもちろん、化粧品の油や、皮脂の黄ばみ汚れ、シール跡まで消してしまう優れものです。
揮発性なので、落としたあとも水で洗う必要がありません。なので繊細な素材のウールやシルクなども家庭で染み抜きすることができるのです。
使い方も、アルコールと同じように、下に布を敷き、歯ブラシなどでベンジンを叩き込むだけですので、簡単ですね。
ベンジンは大型のドラッグストアなどでも購入できますよ。
ただ、使用の際に注意が必要です。ベンジンは揮発性なため火気の近くで行わないようにしましょう。
また、換気をしておくことで安全に使うことができますよ。
まとめ
タグの名前付けについてご紹介してきました。
やはり手軽さでいえば、水で湿らせる方法が簡単ですが、スタンプも綺麗にできるので、新年度など、名前付けが多い時期はスタンプをおすすめしたいと思います。
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