「赤ちゃんの体にインクをつけるのはどうなの?」
「おすすめの手形の取り方は?」
子どもが生まれると、毎日がメモリアルディですね。この時間を何とか残しておきたい。そんな時いいのが、「手形」「足型」
しかし、体に悪い物質があふれている昨今、安全性が気になりますね。
そこで、安全に手形・足形を残していく方法と、オススメの作成キットなどを紹介していきます。
赤ちゃんの手形スタンプ、インクの安全性は?
赤ちゃんの手形や足型は、ビデオや写真と違って、実物大の思い出がそのまま残っていく、いい方法ですね。
手形や足型を取るためには、インク付きのスタンプ台を使うのが一般的ですが、赤ちゃんのきれいな手足にべったりとインクを付けるのはちょっと気が引けます。
そもそも、体に悪いことはないのでしょうか?
すぐに落とせば大丈夫
赤ちゃんの手形や足型を取るには「赤ちゃん専用スタンプ台」が便利です。きれいに流せて、後の処理も簡単です。
インクの安全性についても、「赤ちゃん用」と銘打っているだけに、よく配慮されています。
体に良くない成分は排除してあり、赤ちゃんの体にやさしく作ってあります。
しかし、いくら安全な素材が使われていると言っても、インクが体内に入ってしまうのはやはり良くありません。
赤ちゃんがインクのついた手を舐めてしまわないよう注意するのはもちろんのこと、型を取った後は、できるだけ素早く落としてあげましょう。
産院などで、生まれたばかりの手形や足型を、朱肉をつけて残してくれるところがあります。
朱肉も赤ちゃんの体に良くないように感じられますが、終わってすぐに拭いたり洗い流したりすればいいので、赤ちゃんに害はありません。
どうしても心配な場合は、水性の絵の具などを使う方法があります。
終わったらすぐに洗い流すようにさえしておけば、問題はないと思われます。
墨汁は要注意
赤ちゃんの手形や足形のインクとして、墨汁を使うという方法もあります。魚拓などでもよく見かけますね。
墨汁をインクとして使うのは安上がりでいいのですが、注意点があります。
まず、墨汁は毛筆に使われるだけあって、乾くのがとても速いです。
あたふたしているうちに乾いてしまいます。赤ちゃんの服につきでもしたら、なかなか落ちません。
また、墨汁の成分にも問題があります。ほとんどの墨汁は石油から生成されているので、口の中に入ってしまったら大変です。
固形の墨(水と混ぜながら磨るタイプ)に関しては、松の樹や菜種油などの自然界の植物から作られるので、赤ちゃんが万が一に飲みこむようなことがあっても安心ですが、あまり気持ちのいいものではありません。
よほどの強いこだわりがない限り、墨汁は使わない方が無難です。
手形スタンプの使い方、コツは?
始める前に
- 赤ちゃんの機嫌がいい時を狙う
- 赤ちゃんの爪をチェック
- 暴れてもいいように
- ベビーオイルを塗っておく
赤ちゃんの機嫌がいい時を狙う
授乳後や、お昼寝後など機嫌がいい時を狙えばスムーズに手形も取れるはずです。
もし調子が悪そうだったらとりあえず今日はあきらめて、別の日に再チャレンジしましょう。
一日ぐらいずれたとしても型の大きさにそう変わりはありません。
寝ているうちに取ってしまうという方法もあります。
赤ちゃんの爪をチェック
爪が伸びていたら、インクが爪の間に入り込んでしまい、後から取れなくなることがあります。
びっくりしてもがいているうちに、ケガすることも。
いいチャンスですので、爪のチェックもしておきましょう。
暴れてもいいように
大人でも押さえつけられたりするのは嫌です。赤ちゃんはもちろんです。
暴れてインクをまき散らすことになるかもしれません。
後の掃除が楽になるように、準備を万端にして始めましょう。
お風呂場で作業する、新聞紙などを敷いておく、など暴れた時の対策をしておくといいですね。
ベビーオイルを塗っておく
スタンプ型のインクを塗る前に、赤ちゃんの手や足にベビーオイルをまんべんなく塗っておきましょう。
あとで赤ちゃんの手足を洗う時、インクが落ちやすくなりますよ。
2人以上で手際よく
型取りは、できれば2人以上でやりましょう。1人で全部やるのは、かなり難しい作業になります。
指を広げさせたり、足を抑えたり、すきを見つけて型を取ったりで、誰かのサポートがないと無理です。
ある意味、ミルクやおむつ交換より大変かも。
手順の確認
2人以上のサポート人数が確保できたら、手順を確認して手際よく済ませましょう。
(手順の例)
1.赤ちゃんを外向きで抱っこする
赤ちゃんがご機嫌のときに、顔が外に向くように抱っこします。もう一人が紙とインクを準備します。
2.赤ちゃんの手(足)をもってインクをつける
手首(足首)のほうから指に向かってインクをつけていきます。
赤ちゃんはびっくりしたり嫌がったりしますので、ササッと勢いよくおこなうことが大切です。
3.手首(足首)のほうから少しずつ型をつける
手首(足首)から指先に向かって徐々に紙に型をつけていきます。
指のすべてを一度に押し付けるのは難しいので、1本ずつ指を広げながらあてていくと、最後までうまく付きます。
赤ちゃんが手をグーにして広げない場合は、指のつけ根を何回か優しくこすると自然に開くそうですよ。
終わったら
インクのついた手(や足)を舐めてしまわないように、その場ですぐ拭き取ったり、きれいに洗ってあげましょう。
インク自体に害はなくても、インクと一緒に体に良くないものを体内に入れてしまうかもしれません。
保存方法
保存のための部品もセットになっている「手形・足型作成キット」なら、説明書通りにすればうまく保存できますが、そうでないものは保存方法を考えておく必要があります。
そのままにしておくと、時間がたつにつれて、日に焼けたりインクが薄くなったりして、消えてしまいます。せっかくの記念の品が消えていくことに…。
長いことそのままの状態で保存するのは難しいですが、アルバムに挟みこんだり、コピーや写真プリントにして飾ったり、ラミネートをかけて日の当たらないところに置いておく、などをすると、ある程度は保存できます。
手形スタンプセットはネット?西松屋?100均?
専用インクのメリットは、型を押す場所を選ばないという点と、購入しやすい価格帯という点です。
商品によっては、紙以外の布や木材に押すことができるものもあります。
逆にデメリットとしては、一度押してしまうと修正が効かないという点です。
うまく指を開くことができなかったり、手形を押している時にずれてしまったりしても、そのまま残ってしまいます。それはそれでいい思い出ですが、できればやり直しができるものを使うと良いでしょう。
親子の手形がアート作品になる、飾って楽しめるアイテムです。
インテリアの邪魔をしないデザインなので、プレゼントにも最適!
足型フォトフレーム
ガラス製で月日がたっても保存状態はバッチリ!フォトフレームにもなります。
西松屋
西松屋は専門店というだけあって、品数、品質、ともに充実しています。赤ちゃん用品専門店としてのプライドなんでしょうね。
店舗が多いので、実際に手にとって選べます。
てがたスタンプ
ベーシックなスタンプ台。インクは、せっけんで簡単に洗い流せます。
赤ちゃん 手形 足形キット(インクタッチなし)
インクを使わないタイプ。当然手も足も汚れません。
オリジナルにこだわるなら、専用インクだけ購入するという方法もあります。専用インクは、お尻ふきで簡単に取れるので楽ちんです。
可愛い色紙を別に準備すると、世界にひとつだけの作品ができあがります。
100均
専用のインクやキットを買うより、もっと手軽に作ってみたいという人におすすめなのが、100均で残部そろえる方法です。
水彩絵の具・スタンプインク・大きめの紙や画用紙など、たくさんの組み合わせを自分で選ぶことができます。
可愛いシールやマスキングテープなども大量に並んでいるので、オリジナル額縁なども簡単にできそうですね。
全部100円なので、何度失敗しても大丈夫。いろんなチャレンジができます。
絵の具や粘土、インク以外にもある手形の取り方!
すぐに流せて安上がりな絵の具
前にも触れましたが、水性絵の具を使ってもできます。絵の具は割と安価に手に入り、すぐに洗い流すことができます。
水彩画用の大筆・小筆も使えそうですね。くすぐったいかな?
しかし、専用インクより肌への負担が大きいので、使い終わったらすぐに洗い流す必要があります。
油絵の具はもちろん、アクリル絵の具も皮膚への使用はやめた方が良いです。
当然ですが、絵の具の種類に関わらず口に入れてはいけません。
そして残念ながら水彩絵の具は長期保管には向きませんので、長くとっておくのであれば、保存方法を工夫する必要があります。
ちょっとだけ取っておく、遠くの親戚に送る、といった用途なら十分使えます。
有毒化学物質を一切使っていない「まっち絵の具」という商品もあります。
まっち絵の具とは
まっち絵の具は、有害化学物質等は一切不使用。
絵の具だけでなく容器からパッケージに至るまで、 身体や環境に優しいものだけで作られているので、 小さなお子さまにも安心して使って頂けます。
鮮やかな発色と滑らかな描き心地にこだわった、 手作業で丁寧に作られた水彩絵の具です。
マッチベイシックカラー3原色セット
何度でもやり直しができる粘土
手形・足型キットの中でも、粘土タイプは、立体的に手形・足型を残すことができるということで人気があります。
粘土に赤ちゃんの手や足を押し付け凹みを作り、最後に粘土を乾燥させるかオーブンで焼いて仕上げていくのが一般的です。
粘土なので、固まる前なら何度でもトライできます。
粘土タイプのメリットは、失敗してもやり直せる、インクに比べると手足が汚れにくい、などが挙げられます。
手の形や足の形が立体的に残るので、記念の品としては、インクよりもインパクトは大きいです。
逆にデメリットとしては、赤ちゃんの手足を粘土に押しつける必要があったり、乾燥・焼くなどの手間が多いという点や、立体的な分だけ保管場所を取る、ということがあります。
「時間をかけてでもリアルなものを残しておきたい」という創作意欲の高い方には向いています。
粘土で型を取る時も、赤ちゃんの手や足に薄くベビーオイルを塗ると、粘土をくっつきにくくしてくれて後片付けが楽です。
比較的柔らかいため、負担なく赤ちゃんの型が取れます。フォトフレームにできるタイプなので、あまり場所も取りません。
100均で安くあげる
「なるべく安く粘土で型を取りたい」という人には、100均の石粉粘土がオススメです。
石粉粘土は乾燥すると石膏のように硬くなるので「赤ちゃんの手足の型を取って残していく」という使い方ができるようになります。
値段が安いので、失敗しても何度でも挑戦できます。型を取る記念の回数も増やせそうですね。
ただ100均の石粉粘土は赤ちゃんには堅いです。
固いと簡単には型が取れません。
ひたすら揉みまくったりして、柔らかくしておく必要があります。
また、赤ちゃんが石粉粘土を口の中に入れる機会は少ないとは思いますが、固形なので、誤飲・誤食には要注意です。
乾燥して固まったら、ほこりがつかないようにケースに入れて、玄関などに展示しておくとかっこいいですね。
料金はかかるがプロに頼む
手形スタンプや粘土タイプのもの以外に「プロに頼む」という方法があります。
専門の業者に委託して、プラスチックやガラスの製品に加工してもらったり、フォトフレームのデザインの一部として入れてもらうことができます。
料金は少しかかりますが、完成度は高いです。商品として店舗に並べておいても遜色ないくらいです。
記念手形足形ガラスプレート
透明ガラスに彫刻してあります。手形足型のほか、名前・誕生日・体重・身長が入ります。
まとめ
赤ちゃんの手形・足型の上手な取り方やコツ、キットの紹介でした。
やはり専用インクが、安くて何かと安心なような気がします。
「安くあげて沢山残す」というのもひとつの考え方ですね。
やがて来る反抗期の前に、小さな手足をいっぱい残して、素直だった頃を懐かしみたい…
幼い頃の手形・足型は、そんなセンチメンタルに浸る記念品です。
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