「飲む点滴」とも言われるほど、栄養満点の甘酒。寒い季節はもちろんですが、夏にも夏バテとしてよくCMしていますよね。
また甘酒は、疲れた体の疲労回復を手伝ってくれるので、昔から夏バテドリンクとして飲まれていました。甘酒は夏の季語になるほど昔から馴染みのある飲み物なんですね。
そんな甘酒、子供にはいつから飲ませて良いのでしょうか。
またその量、飲みやすい甘酒、アレンジレシピなどをご紹介していきますよ。
甘酒はお酒なの?酒粕か米麹かがポイント
まずは甘酒について理解しておきましょう。
そもそも甘酒ってアルコール、ノンアルコールどっちだと思いますか?
アルコールを子供に飲ませてしまったら法律に引っかかってしまいますよね。
正解は「酒粕でできた甘酒」か「米麹でできた甘酒」かによって違います。
酒粕でできた甘酒・・・もろみが原料で砂糖とアルコールが入った甘酒。市販の甘酒はアルコール度数1%未満のものが多い。
米麹でできた甘酒・・・米麹が原料でアルコールが入っていない甘酒。ブドウ糖が多く疲労回復に効果アリ。アルコール度数0%。
このことから、子供が飲める甘酒は米麹でできた甘酒ということになります。
スーパーなどでは、酒粕でできた甘酒も「清涼飲料水」として扱われ、ソフトドリンク・ジュースなどと同じ場所で販売されていることが多いですので、買う際には注意が必要です。
万が一、酒粕の甘酒を飲んでしまってもアルコール度数1%もないですから、大量に飲まなければ子供が酔うということもないでしょう。
市販の甘酒にも「子供が飲む場合はご注意ください」と書いてあるので、子供は絶対に飲んではいけないというわけではありません。とはいっても、アルコールが微量に含まれていることに違いはありませんから、酒粕の甘酒は避けておくのが無難ですね。
※白酒に注意!
甘酒とよく間違われるのが、白酒というお酒です。
甘酒も白酒もひな祭りによく飲まれ、見た目も白く濁ったものなので、よく似ています。
ですが、甘酒がアルコール度数1%未満なのに対して、白酒は10%と立派なお酒です。スーパーなどでは、アルコール製品と、ソフトドリンクの売り場は分けられていることが多いですが、間違えて子供に飲ませてしまわないように注意してくださいね。
子供は甘酒をいつから飲める?
では、一体甘酒はいつから飲ませて良いのでしょうか。
結論から言うと、1歳前後がおすすめです。
この時期までは与えてはダメ、この時期からならOKという決まった時期はないそうですよ。(もちろん離乳食が始まっていることが前提での話になりますが)
離乳食後期になれば、1日3回食になり、多くの食材にも慣れてきている頃ではないでしょうか。赤ちゃんも離乳食にだいぶ慣れてきていますよね。
また、はちみつなどのように注意しなければいけない菌がいるわけではないので、開始時期に敏感になる必要はありません。
フォローアップミルクなどを利用されている方もいると思いますが、栄養満点の甘酒を栄養補助として、おやつに取り入れてみるのも良いですね。
また、1歳を過ぎれば、大人が食べているものにも興味を示すことが多くなります。
食育という面からも、色々なものに興味の出てくる1歳頃が、良い甘酒デビューのタイミングになると思いますよ。
「子供が欲しがったらあげる」くらいの心構えで良いと思います。
子供が飲める甘酒の量は?どんな効果があるの?
甘酒を1日にどのくらい飲んで良いのかご紹介していきます。
まず、大人の場合ですが、1日に200ml(コップに1杯)が目安とされています。
子供は大人よりも体が小さいですから、もちろんそれよりも少ない量におさめておくことをおすすめします。子供用のコップに1杯くらいが良いと思いますよ。
まず、甘酒のカロリーを見ていきましょう。
甘酒のカロリーは 100gあたり286kcal
ちなみにご飯は 100gで168kcal
3~5歳の1日の必要カロリーが1250kcalなので、甘酒を100g飲んだだけで1日の約1/4にまで達してしまうことになります。結構高カロリーなのですね。
あまり飲み過ぎると肥満にもつながりかねません。
あくまでも、栄養補助としておやつ代わりに飲むようにし、お茶の代わりに飲むというようなことは避けたほうが良いですね。
また、いくら栄養満点とはいっても、食事でしか摂れない栄養もあります。甘酒でお腹がいっぱいになるということにならないようにしましょう。
甘酒はどんな効果があるの?
甘酒の栄養は本当に豊富です。それぞれの栄養にどんな効果があるのか見ていきましょう。
疲労回復に!ブドウ糖、ミネラル、アミノ酸
これらの成分は点滴などにも用いられており、特にブドウ糖は甘酒に20%含まれています。結構多いですよね。
ブドウ糖は麹菌によってすでに分解されているので、効率よくエネルギーを吸収してくれます。風邪で熱を出したりすると子供も食欲が激減しますよね。そんなときに少しでも飲めば栄養補給になります。
ただ、このブドウ糖は満腹感を得やすいので、子供の場合は食後やおやつなど、しっかりと食事を食べたあとに飲むようにしましょう。
保湿効果!ビタミンB群
ビタミンB群には保湿効果があります。肌の乾燥などしやすい時期に飲むと良いですね。
子供も結構、肌は乾燥しやすいですよね。我が家も毎晩お風呂上がりに保湿クリームを塗っています。子供のスベスベなお肌を守るためにも、一役買ってくれますよ。
腸内環境を整え、便秘解消できる!食物繊維、オリゴ糖
これらの成分は腸内環境を整えてくれる働きがあります。
なので便秘の解消や予防・下痢の改善に、効果がありますよ。最近では「腸は第二の脳」と言われているほどその重要さが見直されています。腸内環境を整えることで、肌の調子も結構良くなるので、ママさんにもおすすめです。
また、麹菌は腸内の善玉菌の餌となるので、免疫力をアップさせてくれます。風邪をひきやすい季節に飲んでおくことで、風邪予防にもなりますね。
子供も飲めるおすすめの甘酒5選!
子供でも飲める人気の甘酒をご紹介していきます。
何か気になる商品があったら購入してみるのも良いですね。
キッコーマン 甘酒
米糀(こめこうじ)のちからで、米のでんぷんをブドウ糖に糖化する方法でつくっており、すっきりとした味わいが特徴です。1本あたり100億個の植物性乳酸菌(殺菌)を摂ることができます。
出典:キッコーマン
豆乳やお醤油でも有名なキッコーマンからも甘酒が販売されています。
こちらの商品は200mlなので少量だけで良い場合に、便利ですね。結構クセのある甘酒ですが、スッキリと飲みやすくなっています。
福光屋 純米 糀甘酒
出典:Amazon
お酒でも有名な福光屋さんからも甘酒がでています。添加物不使用なのも安心です。私もこの甘酒を飲んだことがありますが、とても飲みやすくて美味しい甘酒でしたよ。
ほかの方の口コミでも、今までで1番美味しかったといったコメントが目立っていました。
マルコメ プラス糀 糀甘酒 豆乳ブレンド
出典:Amazon
少しクセのある甘酒を豆乳とブレンドして飲みやすくした商品です。
豆乳はイソフラボンもあり、女性には嬉しいコラボですね。甘すぎず飲みやすいとリピーターが多いく飲みきりサイズなのも嬉しいポイントですね。
子供はいつから豆乳が飲めるのかということも紹介しているのでよければご覧下さい。
森永製菓 森永のやさしい米麹甘酒
出典:Amazon
森永の甘酒というと赤いパッケージの甘酒を思い浮かべる方もいると思いますが、赤いパッケージの甘酒は米麹と酒粕がブレンドされている商品です。アルコール度数は1%未満ですが、酒粕入りは心配という方には、この米麹だけのものを選ぶと良いでしょう。
甘さ控えめなので、料理や、別の飲み物に混ぜても美味しく飲めそうですね。
この商品はスーパーでもよく見かけるので、手軽に買える商品だと思います。
米麹専門メーカー「こうじや里村」 砂糖不使用甘酒
出典:Amazon
甘酒に入っているつぶつぶが嫌いな方でも飲みやすい、ツブなしの甘酒です。
私自身もあのつぶつぶ感は苦手なので、子供も苦手な子は多いと思います。
食塩も砂糖も入っていない純粋な甘酒で、子供でも飲みやすいという口コミもありました。
甘酒のアレンジレシピ
豆乳とブレンド
豆乳と割ることで癖がなくなり、飲みやすくなったと感じる方が多いです。
豆乳の割合はお好みで。豆乳にブルーベリーやバナナ、黒ごまなどを加えることでまた違った味に変化して、子供でも飲みやすい飲み方です。
豆乳と甘酒は女性の味方で、ダイエット効果や美肌効果があるようです。子供と一緒に続けてみるのも良いですね。
ケーキに混ぜる
パウンドケーキや、マフィンなどに甘酒を入れることで、砂糖不使用のケーキを作ることができます。
ご家庭にあるホットケーキミックスなどを使えば簡単に作れますね。甘酒をなかなか飲んでくれないというお子さんには、ケーキなど料理に混ぜてしまえば、食べやすくなりそうです。
いつもと違うおやつを作ってあげたいけど、糖分が心配だな…という方は、砂糖の代わりに甘酒を使ってみてはどうでしょうか。
寒天プリン
出典:E・レシピ
子供のおやつに簡単に作れる寒天プリンはいかがでしょうか。
普通のプリンでは卵液を蒸して、カラメルを作って…と工程が多いですが、甘酒に分量の寒天を入れるだけで、簡単にプリンが作れます。
写真のようにフルーツを添えれば、栄養バランスもばっちりですね。
フレンチトースト
出典:ビオフェルミン
普通のフレンチトーストは卵液に牛乳を入れますが、牛乳の代わりに甘酒をいれたフレンチトーストも美味しそうです。
赤ちゃんにあまり砂糖をあげたくないという場合には、砂糖の代わりに甘酒の甘味で味付けしてみるのも良いですね。甘酒のほのかな甘味でも十分甘味が出ると思います。
まとめ
甘酒かいつから飲めるのかなどについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
開始時期としては離乳食にも慣れてきた1歳前後がおすすめです。
また、甘酒は栄養満点な反面、高カロリーのなので、飲みすぎには注意してくださいね。
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