飲む乳酸菌として、昔から多くの人に愛され、名前を知らない人がいないであろう「ヤクルト」
「子供にはいつからあげる?」
「飲ませる量は?」
甘いのでどのくらいあげたらいいのか迷いますよね。
そこで、いつから飲むのか、飲む量の目安などをご紹介します。
子供×ヤクルト いつから飲んで良い?
ヤクルトのホームページ、Q&Aを参照したところ…
・離乳食開始頃から可能
・人肌程度に暖めて、2倍ほどに薄める
・赤ちゃんの便や健康状態を見ながら与える
・哺乳瓶で与えず、スプーンでごく少量から与える
・母乳やミルクの代わりではないので、それらの摂取量の阻害にならないよう与えすぎに注意(一部抜粋、引用)
ただ、実際にその頃(生後6か月とか)に与えていたか…というと、そういった方はごく少数派で、多くの方が1歳~2歳の頃を目安に飲ませているようです。
我が子にヤクルトを初めて与えた時期というのは、正確に覚えていないですが、少なからず1歳未満ではないですし、2歳3歳ともう少し大きくなってからだった気がします。
結局のところ、離乳食を開始していればいつから飲んでもOKということで、あとは親の判断ということになります。
個人的には、「ヤクルトを与え始めるのは、1歳を過ぎてから」で良いと思います。
というのもヤクルトをあげるには、「甘味」と「アレルギー」に注意する必要があるからです。
甘味の問題
1つめの「甘味」ですが、ヤクルトの原材料には「ぶどう糖果糖液糖、砂糖」と記載があり、飲みやすくするために甘くしてあります。
「ヤクルトの甘味は角砂糖2個分」という情報もあるくらいです。
離乳食時期に、しっかりと味のあるものばかり食べていると、味の濃い物ばかり好んでしまうように。
食育という観点から見ても、離乳食時期にヤクルトを与えるのは避けたほうが良いですね。
アレルギーの問題
次にアレルギーの問題です。
ヤクルトの成分表の欄に「アレルギー物質:乳」とあります。
離乳食の進め方については、それぞれの地域や個人の見解によって大きく異なりますが、いずれにしても、牛乳などの乳製品を摂取してアレルギーがないか、確認してから飲ませた方が良いでしょう。
また、月齢が低いほどアレルギーの発症率は上がると言われているため、慌てて与える必要はないと思います。
ちなみに我が家(の保育園)では、1歳手前頃を目安に、温めた牛乳から試し始めるのでかなり遅めです。
子供にヤクルトを与えて良い時期というのは、明確な答えはなく「親の判断次第」というところになりそうです。
赤ちゃんや子供の発達や成長の具合、その時の体調などに十分配慮しながら、少しずつ試していけると良いかと思います。
子供×ヤクルト 毎日飲むのは飲みすぎ?何本まで?
ヤクルトの製品ボトルやホームぺージでは、「1日当たりの摂取目安量」は(当然ながら)「1本」となっていて、「多量の飲用よりも毎日1本の継続飲用」を推奨しているようです。
なので、いくらヤクルトが美味しい&乳酸菌が摂れるからといって、1日に何本も飲むことは避けましょう。
ヤクルト1本(65ml)につき、 砂糖は7.5g(3gのスティックシュガー2.5本分、29kcal) カロリーは50kcalです。 |
0歳
0歳児(生後9~11ヶ月)の1日の必要カロリーは、650~700kcalです。
そのためヤクルトをまるまる1本飲んでしまうと、1日に必要なカロリーの1/13を摂ってしまうことに。
1日に必要な炭水化物は325~350kcalほどなので、軟飯80g(99kcal)を3食だけでも297kcalと約300kcal摂取できます。
また、9~11ヶ月ではまだミルクを飲んでいる子もいると思うので、ヤクルトを与えるとカロリーがオーバーになってしまいます。
カロリーという点では、0歳児にヤクルトは必要なさそうです。
1歳
1歳児では1日に900kcalほどが必要で、そのうち炭水化物は450kcalです。
白米100gが168kcalなので、3食(1食80gとして)食べると403kcalとなり、ご飯だけで必要な炭水化物をおおかた摂取できます。
そこに砂糖7.5g(29kcal)が加わると約430kcalです。
もちろんご飯だけでなく、途中におやつや調味料など他の炭水化物を摂ることもありますから、簡単にオーバーしてしまいますね。
砂糖は1日に4~5g(19kcal)ほどで良いそうなので、1歳の場合は「ヤクルト1本を2日に分けて飲む」くらいがちょうど良い量ということになりそうです。
とはいえ、食事からでも炭水化物をしっかり摂れるので、必要カロリーという観点からは、1歳で飲ませる必要はなさそうです。
ちなみに、我が家が1歳半検診のときに、ヤクルトを飲ませているという話をした際、「毎日じゃないですよね?」と聞かれたので、やはり年齢が低いうちはたまに&少量飲ませるのが良さそうですね。
2歳
2歳の1日に必要なカロリーは1000kcal(内炭水化物は500kcal)ほどです。2歳ともなると活発に動くようになるので、結構なカロリーが必要になりますね。
成人女性の1日必要カロリーは2000kcalほどなので、約半分ということになります。
この頃になると、子供も好き嫌いがハッキリ出てきて食べムラが出る子もいます。
我が家も例に漏れず、おかずは一切食べず、白米と味噌汁のみ。もはや白米と味噌で生きているんじゃないかという食べムラっぷりです。
こうなってくると、ヤクルトでもいいから飲んでくれという気持ちになりますね。
2歳では、1食にご飯100g×3回で504kcalなので1日の炭水化物はご飯で摂取できます。
とはいえ、個人的に食べる量は違いますから、お子さんの食べる量に合わせてヤクルトをあげる量を決めたいところですね。
あまり食べない子は、ヤクルトを1本をあげてもカロリー的には問題なさそうです。
実際、我が家も2歳になる頃にはヤクルトを1本あげていました。やはり糖分が気になるので、毎日とは行きませんが、2~3日に1回あげる感じでしたよ。
3~5歳
3~5歳は1日に1250~1300kcalが必要とされています。ここまで成長すると大人とほぼ同じような食事を食べるようになりますね。
なのでヤクルトも1日1本あげて良いと思います。
また、大人と同じような食事になってくると、小さかった頃のように快便ではなくなってくることもあります。
特に女の子(女性)は便秘になりやすいので、腸の調子を整えてあげるためにも、おやつなどで積極的に乳酸菌を摂取するのも良さそうです。
また、便秘気味の人、下痢気味の人、その度合いも人それぞれなので、1日に必要な乳酸菌の量も人それぞれということです。
基本的には、「摂取目安量を基準とする」こと、「継続する」ことが大切です。
ヤクルトを飲む「理由」にもよるかと思いますが、ヤクルトを飲んでいる時のお子さんの健康状態や様子を注意深く観察しながら、「良い状態」を維持できると良いですね。
子供×ヤクルト 便秘に効果はある?下痢の時は飲む?
ヤクルトを飲むことで得られるメリットの前に、ヤクルトの本質を確認しましょう。
ヤクルトは「乳製品乳酸菌飲料」。そして「乳酸菌シロタ株」が含まれています。
ヤクルトに限らず、様々な「乳酸」の菌は、腸内環境にいい効果がありますね。
腸内環境を良い状態に保てると、お腹がスッキリすることもあるでしょう。
それによって、お肌の調子が安定するかも知れません。
ただ、ネットの口コミをみると、「効果」についていかほどか、様々な情報がありますが、個人的には「参考情報」程度にとどめることをお勧めしたいです。
すぐ実感できる人もいれば、なかなか実感しにくい人もいます。結局は「人それぞれ」ということですね。
ちなみに「下痢」の時にヤクルトを飲むか飲まないか…という点ですが、病院などから「整腸剤」をもらっている時は整腸剤を飲んだ方が良いでしょう。
病気が隠れているかもしれないので、体調が悪い時はかかりつけの病院に行きましょう。
子供×ヤクルト 飲むことのメリットとデメリット(まとめ)
いかがでしたでしょうか。
・ヤクルトデビューのタイミング
…離乳食時期は避け、アレルギーがないことを確認してから飲ませる
・ヤクルトの飲み方・効果
…ヤクルトがもたらす作用は人それぞれです。「1日1本」を目安とし、体調の変化をしっかりと観察しましょう。
そして、「ヤクルトはいいことづくし??」
…ヤクルトのホームページを参照すると、ヤクルトは「むし歯の直接の原因になりません。」と書いてあります。しかし、ヤクルトは「ぶどう糖果糖液糖、砂糖」を含んでいます。子供も大人も、飲食をすれば当然虫歯リスクはあがります。
寝る前に飲まないこと、飲んだ後に歯磨きをするか、できなければうがいだけでもすると、口内に残った糖分を減らすことができるでしょう。
糖分が多すぎて「太る」というご意見の方もいるようですが、ヤクルトだけが原因だとは考えにくいでしょう。
ヤクルトには、カロリーオフや糖分控えめの製品もありますよ。
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