「タミータブ」って知っていますか?ドイツで考案された赤ちゃん専用のお風呂です。
お母さんのお腹の中にいる時の体勢でお風呂に入ることができて、赤ちゃんにはリラックス効果が高いとか。
見た目はバケツそっくりですが、使った感じはどうなんでしょう?メリット・デメリットは?
同じベビーバスとして人気のマカロンバスと比較しながら、詳しく調べていきます。
別記事にて、沐浴の場所はリビング・お風呂場…どこが良いのかもご紹介しています。
タミータブって新生児からいつまで使える?使い方は?
タミータブ基礎知識
タミータブとは、ドイツの助産師が開発したベビーバスで、その計算しつくされたデザインと安全性が売りの人気商品です。
見た目はちょっと口の広いバケツですが、なんと、オーストラリア、フランス、ドイツ、アメリカ、イギリスの各国において、最も厳しい安全基準をクリアしています。
「ママのお腹の中にいたときの姿勢でお湯につかる」という新しい発想で、海外をはじめ、最近は日本でも注目を集めています。
人は、体を支えるものがないと不安になります。だから体がふわふわ浮く沐浴は、怖がる赤ちゃんも多いです。
その点、タミータブは、赤ちゃんの体がぴったりと収まるよう設計されており、しゃがんで入ることで体が側面に密着します。
側面は赤ちゃんの背中の曲線に沿った形なので、体との接地面が広くなります。そういった理由で、赤ちゃんは安心してお湯に浸っていられるのです。
もし傾いても、起きあがりこぼしの原理で、ちゃんと元の状態に戻るように設計されています。底には滑り止めが付いていますから、見た目よりは安定感があります。
また、タミータブを使う姿勢なら、赤ちゃんの足がM型となり、骨盤の歪みや股関節の固さを作りません。
そして、この姿勢は、おしりの穴が大きく広がるので、お腹にたまったガス(おなら)やうんちも出やすくなります。
お湯が少なくて済み、節水・節約にもなります。
まさに計算し尽くされたデザインです。
タミータブ
いつまで使える?
タミータブは何か月からいつ頃まで使えるのでしょうか?
説明書には、対象年齢が0歳~2歳半と記載されています。ただ、首が座っていないうちは一人で入れておくのは危険なので、必ず支えが必要です。
何歳まで使えるかは個人差があると思います。海外向けに大きめに作ってあるので、日本人なら2歳半をすぎてもサイズ的には使用できると思います。
ただ、2歳半だと子供によってはタミータブにすっぽりと入るのは難しいでしょう。頭を洗うなど親が目を離す間だけ、入れておくという使い方をする人もいるようです。
首がすわってから使い始めて、体が入らなくなったらおしまいというのが現実的な使用期限のようです。
サイズの種類がないので、他の大きめのベビーバスに比べれば、使える期間は若干短いですね。
では、タミータブのメリット、デメリットをまとめておきましょう。
タミータブのメリット
- お母さんのお腹の中にいたときの姿勢で入れ、体に密着するので安心感がある。
- 骨盤の歪みや股関節の固さを作らず、お腹にたまったガスやうんこが出やすい。
- 場所を取らずに節水にもなる。
- 置き場所に困らない。終わったら、浴室や脱衣所のフックに吊るしておくこともできます。
- 安定していてママも安心。
タミータブのデメリット
- 入ったままでは体が洗いにくい。
- 他のベビーバスに比べて使える期間が短い。
- お湯が冷めやすい。
- サイズの種類がない。
タミータブの使い方
体は外で洗い、入浴にタミータブを使う時には、
- 倒れにくい構造にはなっていますが、万が一倒れても大丈夫な場所を選んで設置。浴槽や壁の角など、最初から倒れない場所に置くのがベスト。
- 適温(36~38度くらい)で印の所までお湯を浸しておく。
- 赤ちゃん入場。外で体を洗う。
- 両脇を抱えてそっとタミータブの中へ入れる。最初から座った姿勢で入れると安定する。
- 冷めすぎないように時々お湯をたしながら、目は離さない。
- しっかり暖まったら、バスタオルで赤ちゃんを拭いておしまい!
中で体を洗うのは狭くてやりにくいため、沐浴用にはあまり向いていません。
タミータブの中で体を洗うなら、4の後でしょうか。
赤ちゃんをお湯につけたまま体を洗う、という使い方もできなくはないですが、汚れたお湯を捨てて新しいお湯に入れ替えるという2度手間が必要になるので、赤ちゃんの体を先に洗ってそれから入浴する、という使い方がオススメです。
また、ワンオペ育児で子供と一緒にお風呂に入る際なども活躍しそうです。
沐浴をしなくても、入浴時の赤ちゃんの一時待機場所として、ママが自分を洗う時に待たせる場所としては使えます。
頭や体を洗っている間も浴室の外で待ってもらうのも良いですが、寒い冬などはかわいそうですよね。そんな時にもタミータブは便利だと思います。
ただ、入っているお湯の量が少なくて、冷めやすいので、湯冷めしないように気をつけておく必要があります。
また、体が大きく成長してからは、タミータブの中で立ち上がったり、無理な姿勢で入ったりしないように、気をつけましょう。
底にゴムがついているとはいえ、転倒する恐れがあります。
[ タミータブ ]Tummy Tub clear クリア ベビーバス 正規販売店
価格 2,495円 https://www.amazon.co.jp/
類似品も多数出回っていますので、タミータブを選ぶときは、製造会社を必ず確認しましょう。Tummy Tub社の製品なら安全設計で安心して使えます。
タミータブとマカロンバス、違いは?
赤ちゃんプールとしても使えるマカロンバス
タミータブと並ぶ人気のベビーバスとして「マカロンバス」という商品があります。コンセプトや考え方はタミータブと似ていますが、大きな違いは素材です。
マカロンバスは、空気注入型のビニール素材でできています。
その名の通りコロコロとした丸みのある形で、底部にエアが入るので、お尻が冷たくなったり痛くなったりしないのが特徴です。
空気のクッションになっているので、お湯が冷めにくかったり、ケガしにくいという利点もあります。
空気を抜いたらどこへでも持って行けますし、使わなくなったら、おもちゃ入れや遊び場、夏場には赤ちゃん専用プールとしても使えます。
しかし、空気で膨らんでいる分、場所は取りますね。
スイマーバジャパンの公式サイトでは、マカロンバスを使用できる年齢の目安を0~24ヶ月頃としています。
使用できる期間はタミータブとほぼ同じです。
マカロンバス 正規品(スイマージャパン)
価格 4,212円 https://item.rakuten.co.jp
楽天市場の正規販売店です。価格はタミータブより高めです。
タミータブとの違い
マカロンバスのタミータブとの違いをまとめてみると、
- 素材がビニール。フワフワでクッションになる。
- お湯が冷めにくい。
- おしりが痛くなったり冷たくなったりしない。
- 小さく畳めて、置き場所を選ばず、持ち運びも便利。
- 浴室では、タミータブより場所を取る。
- 値段が高い。
といったところです。
どちらを選ぶかは個人の判断になりますが、価格を除いたひとつの目安として、
浴室が広くて余裕がある→マカロンバス
浴室が狭め→タミータブ
というところでしょうか。
タミータブもどきがダイソーや100均にあるけどあれ使えるの?
体験談
シリコン製の洗濯かご・ランドリーバスケット
シリコン製の洗濯かごです。
お湯が少ないとバランスが悪いようでしたが、半分以上お湯を入れれば重さで安定感もあり、倒れそうにありません。また、深さもあるので息子の胸上までお湯を入れることができ、再び寒い時期が来れば湯冷め防止となりました。こうして、私は以前よりゆっくりお風呂に入ることが出来るようになりました。現在、息子は1歳4か月。今でも重宝して使えています。(出典:https://mamanoko.jp/)
洗濯かごでもお湯を入れれば結構安定するものなんですね。
サイズが選べる100均、安全第一なら専用品
ランドリーバスケットや洗濯カゴをダイソーなどの100均で選ぶ最大の利点は、サイズや種類が多いことです。「赤ちゃんの成長に合わせて毎年買い換える」なんてこともできるようになります。
また、選び方に失敗してもさほどショックはありませんね。本来の使い道がありますし、また選び直せば済むことです。
いろんな人から情報を集めておくと、安くて役に立つグッズが沢山見つかるかもしれません。
値段も専用品の1/10,1/20です。
ただ、気をつけておかなければならないのは、何かあっても誰も責任を取ってくれないということです。
ひっくり返ってケガをした、抜けなくて大変なことになった、お湯がたまらない、何か溶け出てきた、なんてことも起こりそうです。
ひょっとしたら大きな事故につながることもあるかもしれません。
安全には充分気をつけておきましょう。
安全第一で選ぶなら、やはり専用品です。
タミータブやマカロンバスは、研究と試行錯誤が繰り返されていて、洗練された仕様になっています。
いろんなアクシデントも想定済みなので安心して使えますよ。
高いですけどね…
まとめ
タミータブやマカロンバスは、シンプルな形ながら、その中に秘められているいろんな仕掛けに驚かされますね。
少々値は張りますが「研究の成果に対してお金を払う」と考えると、納得はできます。
ダイソーや100均グッズで代用するのであれば、まさにお母さんたちのアイデア次第ですね。
ある意味主婦の腕の見せ所です。
無人島の宝探しのようで、結構楽しいかもしれませんよ。
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