「入園願書の書き方、これでいいのかな?」
「短所ってどうやって書く?」
入園願書で家庭の様子が何となく伝わります。先生たちはそこから、新しく入園してくる子どもたちのイメージを膨らませます。責任重大ですね。
そこで、入園願書を書くときに気をつけておきたいこと、具体的な例文などをご紹介します。
幼稚園の入園願書での子供の長所の書き方は?
書くときに気をつけておきたいこと
子どものできていないところはよく見えるし、たくさん書けるのですが、長所となるとピタッと手が止まってしまうことがありませんか?親として悲しくなりますね。
しかし、短所も角度を変えて見ると長所になるし、できてないこともこれからの可能性を感じさせる明るい材料になります。
まずは発想転換のトレーニングをしましょう。
・引っ込み思案な子→慎重な子、我慢強い子
・うるさい子→自己主張できる子、お話がよくできる子
・乱暴な子→活発な子、元気な子
・暴力的な子→友だちと関わるのが好きな子、自分の気持ちを正直に伝えられる子
・片付けできない子→細かいことを気にしない子、大らかな子
・話を聞かない子→好きなことに集中できる子、自分の世界を大切にする子
・自分勝手な子→マイペースな子、好奇心旺盛な子
などです。
我が子を別の見方で観察すると、結構長所が見えてきませんか?
そういう書き方をすることで、先生たちにも「子どものことをよく見ている保護者だ」「前向きな保護者だ」など、いい印象を与えることができるかもしれません。
例文
「〇〇や〇〇など、よくお手伝いをしてくれます。」 「〇〇想いの優しい子です。」 「〇〇が大好きで、楽しそうに〇〇しています。」 「〇〇ができるようになってきました。」 「好奇心が強くて、今は〇〇に夢中です。」 |
引っ込み思案かな〜という時
「優しい性格でお友達とも仲良くすることが出来ます。」
「何事に対しても慎重でマイペースな子です。」
「好きなことを見つけると長時間集中して取り組むことができます。」
「友だちのことを優先的に考える、我慢強い子です。」
「人の嫌がることをしない、思いやりのある子です。」
元気すぎて心配だな〜という時
「何でも自分からやりたがるチャレンジ精神旺盛な子です。」
「自分の気持ちを正直に言うことができます。」
「自分から友だちと関わろうとする積極的な子です。」
「体を動かすのが好きな子です。」
「健康に気をつけて元気に過ごすことができます。」
幼稚園の入園願書での子供の短所の書き方は?
気をつけておきたいこと
短所を書くときは、あまりダイレクトに書くのは避けた方がいいです。
書き方次第では、先生たちにネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。
慎重に言葉を選ぶことが必要です。
気をつけておきたいこともたくさんあります。
・事実だけを書く。事実ではないことや、作り話、憶測は書かない。
・「ここまではできているので、あとはここができるように努力している」などの、長所につながる言葉や、明るい見通しが持てる書き方をする。
・感情的な書き方をしない。
・暖みのある文章表現で、できるだけさらりと書く。
以前、家庭環境調査票を見る機会があったのですが、「手を焼いています。」「すぐ泣きます。」「平気で嘘をつきます。」「暴力的です。」などど書いてあって、悲しくなったことがあります。
そんな記述を見ると「子どもが嫌いなのかな?」「親子関係がうまくいってないのかな?」「モンペなのかな?」などと構えてしまいます。
文章表現一つで先生たちの先入観ができてしまう。怖いことです。
子どもの短所を書く欄では、特にそういうことが多いので、細心の注意を払いたいものです。
例文
「〇〇はできるのですが、〇〇が苦手です。」
「〇〇まではできるようになってきました。あとは〇〇ができるようになろうと頑張っているところです。」
「まだできていませんが、〇〇を目指して努力しています。」
「〇〇はいいのですが、〇〇に欠ける部分があります。」
「〇〇ができていないので、親子で頑張っているところです。」
「〇〇はありますが、〇〇も必要なかと考えています。」
「いつもは優しい子なんですが、感情的になると〇〇してしまうことがあります。」
「〇〇が足りないように感じます。〇〇な子になれるよう、〇〇しているところです。」
幼稚園の入園願書での教育方針の書き方は?
気をつけておきたいこと
ご家庭で普段から気をつけていること、心がけていることをそのまま記入すれば問題ありません。
大げさに書く必要もありませんし、大きく構えることもありません。
先生たちは「どんな家庭かな?どんな保護者かな?」「どんなことを大切にしているのかな?」「園ではどんなことを協力できるかな?」などを知りたいだけで、子育て論争を仕掛けているわけではありません。
うちの子にはどんな風に育ってほしいかを、短く、わかりやすく、具体的に書きましょう。
園の方針を加味した内容で書くと、協力をもらいやすくなります。
時々、お父さんとお母さんの意見が違って困ることがあるそうです。よく話し合って、夫婦ですり合わせをしておくようにしましょう。
うちの長男は喘息持ちで、小さい頃から入退院を繰り返す体の弱い子。
だから夫婦で話し合って決めた教育方針は「園を2週間以上休まずに出席できるようにする。」でした。
初めて2週間欠席しなかった時、担任の先生と手を取り合って喜んだものです。
そんな、園と保護者との素敵な繋がりが持てる項目でもあります。
例文
「我が家では〇〇を大切にしています。〇〇な子どもになってほしいと思っています。」
「〇〇のために、〇〇が言える子になってほしいです。」
「〇〇をたくさんして、心身ともに健康な子に育ってほしいです。」
「〇〇がしっかりとできるようにしつけを行っています。」
「いろんな経験をして、〇〇な子どもになってほしいです。」
「自分のことは自分でするような、自立した子どもになってほしいです。」
「友だちをたくさん作って、たくさん遊んでほしいです。」
「いろんなことに興味を持ち、好奇心旺盛な子なってほしいです。」
「集団の中で一緒に行動できるようになってほしいです。」
「命を大切にする子どもに育ってほしいです。」
失敗しないために…
最後に失敗例と対策を紹介します。
修正液や修正テープはあまり印象が良くありません。
書く前に何枚かコピーをとっておいて、やり直しができるようにしておきましょう。
あらかじめ書くことを整理して、下書きをするなどの準備をしてから、書き始めましょう。
住所や電話番号がよく読めないようでは意味がありません。
美しくなくてもいいので、丁寧で読みやすい文字で書くことを心がけましょう。
最後に何度か読み返して、漢字やカナの使い方などをチェックしましょう。
別の人に頼んで二重チェックしてもらうと、ミスを見つけやすくなります。あまり達筆すぎて読めないのも困ります。
・アレルギーや健康上配慮してほしいことがあったら、忘れずに書いておく。
・地図を描く必要があったら、大きい施設や建物を明記し、わかりやすく描く。
・園のことを表すときは「貴園」と記入。
・提出前にコピーをとっておく。
まとめ
お家でのんびりと過ごしていた我が子も、いよいよ園デビュー。
心配でたまりませんが、いい出発ができるよう、陰ながら応援してあげましょう。
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