フローリングの床でも赤ちゃんや小さい子供たちが安全に過ごせるジョイントマット。何枚も組み合わせることで部屋の広さに合わせられるのがとっても便利です。マンションやアパートなどでは、階下への騒音防止にもなります。でもそのジョイントマット、ひっくり返してみると何やら白い粉や黒い斑点が。その正体は!?
ジョイントマットの下に白い粉や黒い斑点。これナニ!
白い粉はダニの死骸。
ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニ、チリダニの死骸の集まりです。
これらのダニは、湿気があって、温度が高く、餌があって、隠れる場所のある環境でよく生育します。餌は、ヒトの垢、髪の毛、落ちた食べ物のかけらなどです。
そのため、ジョイントマットのつなぎ目にこぼれた食べかすやジュースなどをねらって、コイツらが集まってきます。
ダニは2ヶ月から4ヶ月ほどで死んでしまいますから、白い粉はその死骸の集まりなのです。またその間にたくさんのフンをするので、それらも混じってます。
そしてダニの死骸やフンはアレルギーの原因になります。小児喘息の発作を引き起こすこともありますので、喘息児のいる家庭では、特に用心が必要ですね。
ダニに噛まれて赤くなるというケースもありますが、このチリダニは人を噛むことはないようです。
問題はその死骸や糞がアレルギー性鼻炎や喘息の原因となることです。小さな子どもであれば、アトピー性皮膚炎の原因となることもあります。
黒い斑点はカビ。
こちらはカビだそうです。
ジョイントマット自体は防水なので水気が溜まることはあまりありませんが、布団や座布団、カーペットなどの布製品を上に敷きっぱなしにしていると、間に水分がこもってカビが生えてきます。
また、台所や脱衣所などにマットが敷いてあると、上に何も載せていなくても、こぼれた水などの湿気が溜まって、結果カビが生えてきます。
床がカビている部分のジョイントマットの裏はやはりカビが生えてました。
つなぎ目あたりは色が変わっているところも。
ジョイントマットの掃除の仕方や頻度は?
掃除の前にナンバリングを。
一度敷いたマットの位置はできるだけ変えないようにしましょう。
掃除前にマットをバラバラにして、掃除が終わったからといって適当に組み合わせると、元どおりの隙間のない綺麗な敷き詰めに戻すのは難しくなります。使用しているうちにマットが少しずつ変形していくからです。
元どおりの順番で並べないと小さな隙間が増えてしまします。
例えば敷いたマットを左上から1、2、3、というように裏側にナンバリングしておきましょう。油性ペンなどで書いておけばOKです。
ただしインクが乾く前にフローリングに戻すと油性インクが床に着いてしまうのでご注意を。
ナンバリングする位置もマットの右隅、左隅と決めて書いていけば、マットの上下左右もごっちゃになりません。
マットの位置関係、一枚一枚のマットの上下左右の向きを一枚でも間違えると全てぴったりと、はまらなくなります。くれぐれもお間違いのないように!マットの買い足しも先の写真のようにジョイント部分がかみ合わないのでおすすめしません。買い足すより全変えを。
マットとフローリングの間、マットのつなぎ目を、週2、3回。
めんどくさいですが、小まめに掃除を行なうことでダニとカビの発生を防ぐことができます。
ジョイントマット自体は無機物なので、カビの温床、ダニの巣窟にはなりにくいのですが、マットとフローリングの間、マットのつなぎ目が要注意です。
ダニの大好きな餌や、カビが繁殖しやすい湿り気はここにたまリます。
だから、この2カ所を重点的に掃除しましょう。
毎日やるに越したことはありませんが週に2・3回でもOKです。
そして年に一度ぐらいは、マットをはいでフロアとマット裏を殺菌し、天日干しにするなどして、こいつらを完全に追い出しておきましょう。
掃除以外のジョイントマットのカビ、ダニ対策
①大きめのものを選ぶ
ジョイントマットをこれから購入するのであれば、部屋のサイズに合わせながら、大きめのものを選びましょう。
サイズが大きければ、それだけつなぎ目の数が減るのですから、掃除が楽になります。
そして、ダニやカビが大好きなマットの隙間を、最小限に減らすことができます。
サイズが小さい方が部屋の大きさには合わせやすいですが、大きいサイズを買ってきても、余った分はカッターで切ってしまえばいいわけです。
②つなぎ目を塞いでおく
マットを敷く前に、ジョイント部を裏からガムテープでくっつけておきましょう。
部屋のサイズに合わせるのが難しくなりますが、最初にやっておくと、つなぎ目を全く無くしてしまうことも可能です。
つなぎ目がないということは、カビやダニの住み家もなくなるということです。
いつの間にか外れていた、とか、子供が面白がってバラバラにしていた、なんてことも防げます。
消毒や天日干しのために、マット全体をはがしたり干したりする時も楽です。
布製のガムテープでくっつけておくと、丈夫で長持ちします。
あとが残ることもありますが、裏側なら問題ないかと。
③敷く場所を考える
敷く場所を考えることで、ダニやカビの発生を少なくできます。
畳や絨毯、カーペットの上にジョイントマットを敷くのは、やめておいた方がいいでしょう。
食べこぼしや水気がたまりやすいので、ダニやカビの温床になりやすいです。
またマットの上にいろんなものが載っているのもよくありません。
上と同じ理由でカビやダニを呼び集めることになりますし、動かすのが面倒になって掃除の回数も減ってしまいます。
ジョイントマットは子供が動き回れるスペースを作るものであることを忘れないようにしましょう。
④ダニやカビを死滅させてから並べる
敷く場所が決まったら、迷惑な奴らを事前にやっつけておきましょう。
そもそもダニがいなければ問題ないわけですから、完全に消毒してから敷けばいいわけです。
家庭用高圧スチーマーやスチームアイロンなどを使って、ダニを駆除してから敷くようにしましょう。
駆除が終わったら「ダニクリン」などの薬品を使ってダニが近づかないようにしておくと、完璧です。
お酢を水で薄めて、フローリングの床を雑巾ぶきすることで、カビ対策をすることもできます。
ダニを死滅させて床が乾いたら、掃除機でダニの死骸を吸って綺麗にしておきます。
⑤隙間が空かないようにして並べる
ここまでしておくと、ダニやカビが住める場所はかなり少なくなってきていると思います。
最後の仕上げとして、マットとマットの隙間ができるだけピッタリとなるように気をつけながら、並べていきましょう。
古いジョイントマットを使い回しすると、いつの間にか隙間が空いていたりすることがあります。
思い切って新調した方が、子どもたちのためになるかもしれません。
あとは小まめに掃除しながら、ダニやカビの住めないスペースにしてしまいましょう。
まとめ
便利なジョイントマットを、さらに衛生的に使う方法をまとめてみました。
うちの子は喘息持ち。
よく発作を起こしていたので、ジョイントマットのカビやダニに対してはとても気をつけていました。
しかし相手は小さくて見えない奴ら。掃除がとても大変だったのをよく覚えています。
せっかく安全のために敷いたジョイントマット。
衛生面でも安全にしておきたいものです。
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