PTAの役員決め、気が重いですよね。静まり返った部屋の中。誰とも目が合わせられない。重苦しい沈黙が続く。進行役の困った顔。だからといって自分にはとてもできそうにない。できれば穏便に断りたい。どんな断り方をしたらいいのだろう?PTA役員を上手に辞退する言い方から文例までご紹介!
PTA役員を断るときの理由は?言い方は?マナーは?
まず、PTA役員を引き受けたときのメリットとデメリットを整理しておきたいと思います。
メリット
・先生たちや他の役員と仲良くなれる。
・学校で我が子を見る回数が増える。
・学校行事の時いい席に座れる。
デメリット
・仕事を休む日が増える。出なければならない会合が増える。
・夜会合がある時、家のことが気になる。
・他の役員とうまくやっていけるか心配。
PTAの役員は必ずやらないといけないのでしょうか?
地区や学校によって違いますが、卒業までに1回はやる、というルールを作っている所も多いようですね。
でも、どうしても難しいという方もおられると思います。
そんなときの最低限のマナーを考えてみます。
まず、どうしてできないのか、会のできるだけ早い時間に言いましょう。
話が進んでいく中で言い出すと、なんとなく言い訳がましくなってしまうからです。
嘘はいけません。必ずバレます。
どうして役員になると困るのか、本当に困っている理由を冷静に伝えるのがいいと思います。
「申し訳ないのですが、〇〇といった理由で、今年は辞退させてもらえませんでしょうか?」というように、申し訳ない気持ちを伝えながら、あくまでお願いという言い方をしたほうが、穏やかに聞いてもらえます。
そして、会合に欠席してごまかすのではなく、自分の口で直接伝えた方がいいと思います。
誰が来ていて誰が来ていないかということは、みんな結構気にしています。
後々まで引きずることになってはいけません。
その中で「今はできないけど次回はやる」「こんな形でなら参加できる」といったことも付け加えておくと、気持ちよく受け取ってもらえます。
役員経験があったら、一度やっていることを伝えると、説得力のある辞退理由になります。
また、妊娠中の場合はほぼ確実に免除してもらえますので、きちんと伝えましょう。
PTA役員を断れない時は?仕事や母子家庭は理由にならないの?
PTA役員の免除理由として「仕事をしているから」というのは、残念ながら、あまり通用しないようです。
では、シングルマザーは理由になるでしょうか?
以前は理由として立派に通用したようですが、ひとり親で役員をされる方も多くなって、シングルマザーであることが強力な免除理由ではなくなってきているようです。
これは残念なことかもしれません。
しかし、生活していくために本当に役員になるは無理、というのであれは、その旨きちんと伝えるべきです。
どうしてできないかを具体的に説明し、断る理由として納得してもらわなくてはいけません。
選挙管理委員や学級代表委員、担任など、役員決めの担当になっている人がいますので、その方に事前に相談してみるのもいいでしょう。
プライベートな理由がある時はなおさらです。
どうしても引き受けざるを得なくなったら「ひとり親家庭なので簡単な役にしてほしい」と伝えることもできます。
PTA役員を引き受けないことで関係がこじれるのは困る!上手な断り方の文例は?
どうしてもできないことを伝えるのであれば、気持ちよく受け止めてもらえるように、上手な言い方をしたいものです。
以下にいくつか例をあげておきます。
「まだ子どもが小さくて手がかかっています。もうちょっと大きくなるまで待ってもらえませんか?子どもの手が離れたら協力できるようになると思います。」
「介護が必要な家族がいます。誰かがお世話しなくてはいけません。家を空にすることもできない状態なので、申し訳ありませんが今回は辞退させてください。」
「私は〇〇の病気を持っています。頻繁に会合に参加するのは難しいです。どうかご理解ください。」
「子どもが〇〇を患っていて、目が離せません。家を空けている時に何かあったら、対応できる者がいません。今は子どものことを優先させてください。」
「以前、〇〇の役員をしましたので、今回は辞退させていただきます。」
「仕事の都合で、今年はかなりの確立で転勤がありそうです。途中から参加できなくなる可能性があるので、ご迷惑にならないよう辞退させていただきます。」
「今、〇〇の役員をしています。とても手が回りそうにないので、今年は役員は難しいです。」
「今は難しいのですが、来年はできると思います。今回は辞退させてください。」
「役員は〇〇で難しいですが、行事には積極的に協力します。」
「家庭の事情で自分が家族の大黒柱として働いています。今が大事な時期なので、役員は難しいです。」
「ひとり親家庭(または単身赴任)のため、夜、会合に行くと、家に大人が誰もいなくなります。子どもたちが心配です。申し訳ありませんが、役員は辞退させてください。」
それでも役員になってしまったら…
それでも、くじやジャンケンなどで、役員になってしまうことはあります。
その時は、仕方がないので、前向きに捉えましょう。
上に書いたメリットがあるのだと、自分に言い聞かせましょう。
他にも、事前に準備しておくと、負担が減らせることがあります。
・職場に伝える
職場に役員になったことを伝えておきましょう。よく相談しておくと、仕事を休む時に協力してもらえることがあるかもしれません。職場を味方につけましょう。
・家族の協力を求める
子どもや家庭に伝えておきましょう。そして、自分がいないときの協力を取り付けておきましょう。
PTA役員と言っても、一人でやるわけではありません。
学校に必ず担当者がいますので、難しいことは担当者に相談しましょう。
そして、一度役員をしておくと、次回役員を断る立派な理由にできます。
まとめ
PTAの役員決めが行き詰まったら「未経験者から選ぼう」ということになる場合があります。
「できない」と毎年逃げ回るよりも、覚悟を決めて1度やってしまったほうが、ずっと気が楽になるかもしれませんよ。
諸事情で難しいところは、負担が少ない低学年のうちに役員を済ませておくことをおすすめします。
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