小学校の遠足、保育園や幼稚園などと比べて出かけている時間が長くなりますよね。荷物も多くなり、リュックもサイズが大きくなります。リュックってずっと背負っていると大人でも重いですよね。子供にもなるべく負担の少ないリュックを選んであげたいものです。
以前、小学校に勤務していたとき、遠足で苦労している子どもたちを時々見かけました。そんな、元教師から見た「遠足のリュックはどんなものが良いのか」「遠足の時にあると便利なもの」など、まとめてみたいと思います。
小学校の遠足、リュックの大きさはどのくらいがいいの?(低学年の場合)
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あれも入れたい、これも入れたい、子どもたちはたくさんのものをリュックの中に入れたがります。
自分たちのことを思い出すと、気持ちはよくわかります。
しかし特別な場合を除いて、遠足は長距離を歩くものです。
最初軽かったリュックが、だんだん重くなっていきます。
体力のない低学年の場合、最後はクタクタになると思っておいた方が良いでしょう。
実際、出発の時はあれだけ賑やかだった集団が、到着した時には、疲れでぐったりと静まり返っていることはよくあります。
だから、低学年のリュックは、できるだけ軽いものを選んであげましょう。
学校から「持ってくるもの」として各家庭に連絡があると思いますが、それらを詰め込んでもそんなにスペースはとらないものです。
たくさん飾りがついていて、たいして入らないのに重たいリュックは避けましょう。
子どもたちはおしゃれでかっこいいリュックを持って行きたがるものですが、そこは説得です。
「今度家族で出かける時にこれ使おうね。」と約束してあげましょう。
サイズは、無理のない程度に、ゆとりがあるものがいいと思います。
脱いだ服や、お父さん、お母さんへのお土産(花や石?どんぐり?)など、帰り道には結構荷物が増えていたりします。
手で持って歩くことがないように、リュックの中のスペースには余裕があった方がいいと思います。
また、小さなポケットがたくさんあるものが便利です。
低学年の場合、リュックの中身を取り出すのに、どこに何が入っているのかわからなくて、中身全部を取り出して探す、といった様子をよく見かけます。
そんな時「このポケットにはおやつ」「このポケットにはゴミ袋」「ここにはハンカチとティッシュ」と分けてあれば、道ばたでリュックの中身を全部道路に広げる、なんて悲惨なことも起こらなくて済みますよ。
そして意外と見逃しがちなのが、色やデザインです。
学校の遠足では、たくさんのリュックが一斉に並びます。
同じリュックがあると、間違えて持って帰ってきたり、自分のリュックがどれなのかわからなくなったりします。
交通安全のためにも、赤や黄色などのできるだけ目立つ色やデザインのものがいいでしょう。
小学校の遠足、リュックの大きさは25ℓ?20ℓ?(高学年の場合)
4年生以上になると、保護者がびっくりするくらい体力がついてきます。
よほどの重量級のリュックでなければ、大きさや重さはさほど気にする必要もなくなってきます。
かえってゆとりのあるサイズの方をおすすめします。
高学年になると、遠足での活動量が極端に増えてきます。
低学年のお世話や全校での役割など、結構忙しいものです。
自由時間も汗だくになって走り回ってます。
そのうち、上着を脱いだり、着替えが必要になったりします。
低学年の場合だったら、担任が気をつけていますが、高学年の場合、そういう服の管理は自分ですることを求められてきます。
服を出したりしまったりするのに、リュックには余裕があるものがおすすめです。
子供の体格にもよりますが、荷物がそこまで多くない遠足でしたら20ℓのリュックで十分だと思いますよ。
遠足の帰り道に脱いだ服が落ちていたり、半泣きになって自分のシャツを探し回っている子どもを、よく見かけたりします。
全てリュックにしまって、手ぶらで歩けるようにしておきたいものです。
できるだけ目立つ色やデザインにする、ポケットがたくさんあるものを選ぶ、といったことは、低学年の場合と一緒です。
小学生が遠足で使うお弁当箱や水筒は、どんなものがおすすめ?
今、水筒の種類はたくさんあります。
家庭内にもたくさんあったりして、準備する方としたら、どんなものを用意して良いのか迷いますよね。
やたらでっかい水筒を下げてきて、ほとんど使わず、そのまま持って帰ったりする子どもや、逆に、行き道で空っぽにしてしまって、友だちから分けてもらったりしている子もいます。
なので遠足に持っていく水筒を選ぶ基準は、目的地に合わせるのがいいと思います。
目的地に水が飲める場所がある場合、歩いている間の水分補給ができればいいので、水筒は小さいもので大丈夫です。
目的地到着後、補充することもできるので「できるだけ荷物は少なく軽く」が基本ですね。
ただ目的地に水を飲める場所がない場合が悩みどころです。
学校は、どんな場所でも水分補給できるように十分に配慮をするものですが、一応、大きめのものにいれてあげた方が安心です。
友だちからのもらい水、など、衛生上もあまりいいことではないでしょう。
かんかん照りなのか曇り空なのかなど、天気への配慮も必要ですが、当日にならないとわからないこともありますので、ケースバイケースで準備する、と構えておいた方がいいでしょう。
お弁当箱は、1段でも2段でも3段でも構わないと思います。
しかし、さほど大きくないコンパクトなものをおすすめします。
大人としては食べたらそのまま捨てられるようなプラスチック容器がラクですが、子供にとってはお弁当箱もお弁当の楽しみの一部だと思います。なので、子供の好きなキャラクターのお弁当箱などにすると遠足もより楽しくなるのではないでしょうか。
また遠足当日は、子どもたちは早く遊びたくて、あまりお弁当に時間をかけません。それはそれで気合を入れて作るママにとってはなんだか寂しい気もしますが…
お弁当の量は「いつもより少ないかな?」と思えるくらいで十分です。
特別な場合を除いて、長い距離を歩いて帰ってくるのですから、お腹がもたれない腹8分目くらいがちょうどいい量ですよ。
時に気をつけたいのが、「お弁当の中身や残菜が絶対流れ出てこない」ようにしておくということです。
子どもたちは、リュックで走り回ったり、ぶつかりあったり、落としたりします。
予想以上に、リュックは揺れまくっているということを知っておきましょう。
お弁当の中身がリュックの中にぶちまけられていた、なんていう壮絶なことにならないよう、ふたがしっかり閉まるものや、隙間のないものがいいかと思います。
小学生の遠足での持ち物、あると便利なものなどについて
学校では、遠足の計画について全職員でチェックをし、直前まで準備を進めます。
だから遠足での持ち物については、学校から連絡のあったものをリュックに入れておけば大丈夫です。
保護者の役割としては、学校からお知らせがあった「持っていくもの」が全て揃っているか、チェックしてあげる程度です。
個人的に必要なもの(薬や健康上必要なもの)については学校では把握していないこともあるので、保護者の方で気をつけてあげた方がいいかもしれません。
最近は花粉症の子供も増えていますから、花粉症持ちの子は忘れないように注意が必要ですね。
その他、私の経験上、「あると便利かも?」と感じたものを書いておきます。
・ばんそうこう
保健室の先生に言えばいつでももらえるものですが、ちょっとした擦り傷や、くつずれなど、わざわざ先生に言いに行く必要もない場合に、リュックの中にあれば、すぐその場で処置できて便利です。
・濡れティッシュ
お手拭きやちょっとした汚れ落とし、場合によってはハンカチの代わりに、いろんな場面で活躍します。
・100均の折りたたみ傘
急な天気の変化はあるものです。万が一雨が降り始めたら、傘を持っていることでヒーローになれます。今は小さく折りたためるものもあるので、そっと準備しておくとかっこいいかもしれません。めったに使うものではないので、100均のもので十分です。
・買い物袋
2枚ほど。何が起こるかわからないのが子どもの遠足です。濡れたものをしまったり、お土産(花や石??どんぐり??)入れにあると便利です。
・保険証のコピー
必要ないのが一番ですが、何があるかわかりません。場所を取るものでもなく、何もなければ処分すればいいので、リュックの一番下に常に入れておくといいと思います。
他にも「保冷材」「虫よけ」「日焼け止め」など、必要に応じてリュックに入れておくと安心ですね。
まとめ
小学校の遠足でのリュックやあると便利な持ち物についてご紹介してきましたがいかがでしたか?
「学校で楽しかったことは?」と聞くと、ほとんどの子どもたちが、「遠足!」と答えます。
ただ歩くだけで何が楽しいのだろう?大人たちはすっかり忘れていますが、教室を飛び出すことは、何より楽しいことのようです。
準備万端で、たくさんの思い出を作って欲しいですね。
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