葬儀はほとんどの場合、突然やってきますね。身近な人や知り合いがいなくなるのは寂しいことですが、仕方がありません。心を込めて送るために、失礼のないきちんとした礼儀をわきまえておきたいものですね。子どもと一緒に葬儀、法事に参加するときの、知っておきたいことをまとめていきます。
管理人自身も小学生の頃、葬儀に参列することがあり、葬儀当日に慌てて靴屋さんに寄って黒い靴を買った記憶がよみがえります。
当時は親に与えられるまま服を着ていましたが、いざ自分が大人になると子供に何を着せていいのか悩みました。靴はどんなものが良いのか、服は?靴下は?とわからないことって多いですよね。
そんな法事や葬儀に参列予定の皆様に、子供の服装のポイントをご紹介します。
法事に子供を連れて行く時の注意点など
ぐずり対策は音の出ないおもちゃで
葬儀は、子どもにとって、とても長い時間なので、最後までじっとしているのは難しいですよね。
音を立てずに身動き一つできない場面もあるので、決して居心地のいい場所ではありません。
途中でクズリ始めるのはある程度覚悟しておかなければなりませんね。
そんな時、ちょっとでも気を紛らわせるおもちゃなどがあると、親も子どもも安心して過ごせます。
どうしても静かにしているのが難しいようならば、おもちゃを持って会場の外で過ごすこともできますよね。
しかし、突然音楽が流れたり、汽笛やクラクションが響くものは、厳粛な場には合いませんし、子どもがはしゃいだり、笑いだしたりするものもまずいですよね。
なかなか難しいですが、音が出ずに、子どもが集中して静かに過ごせるものを、厳選して持って行く必要があります。
お菓子(食べる音がしないもの)や、ちょっとした飲み物も、子どもを静かにさせておくのには有効ですよ。
葬儀の場は、子どもにとって全く無関係な場所ではなく、参加することでいい経験にもなりますので、葬儀の意味や、心静かに過ごす場所であることも、事前に話しておくといいですね。
長い髪は結んでおく
葬儀の場では、頭を下げたり、焼香をしたりすることになります。
女の子に限らず、髪が長いようなら、家を出る前に、結んだり留めたりしておきましょう。
ゴムや髪留めは黒や茶系の物を使い、リボンなど華やかな髪飾りは避けたほうが、落ち着いて見えますよ。
知っておいたほうがいいこと
そのほかにも、うっかり見過ごしてしまうことがあります。事前に以下の点を確認しておきましょう。
- 赤ちゃんと参加するときには、お辞儀や焼香、合掌がしやすいように、抱っこひもを持って行く。
- くずった時のために、席は、動きやすい端っこか後ろに座る。
- 葬儀が始まったら席から動けなくなることもあるので、トイレを事前に済ませておく。
- 精進落としに参加するときのために、離乳食や子ども用のおにぎり、飲み物などを準備しておく。
靴下の色は白でもいい?靴はエナメル?
靴下の色は黒・白・紺・グレー くるぶし丈は避ける
靴下の色は、黒や白、紺やグレーなどのシンプルなものがいいですね。くるぶし丈のものや、ハイソックスはカジュアルすぎるので避けた方がいいです。
デザインは、無地か、ワンポイント程度の落ち着いたものがいいですね。キャラクターがついていて、目立つものは避けましょう。
無地で黒い靴下がベストですね。
靴はスニーカーでOK 派手な色やキャラクターもの、エナメルはNG
靴は、スニーカーでもいいようです。できれば黒で、派手な柄やキャラクターものはなるべく避けるようにしましょう。
黒い靴がなければ、グレーや茶色、白など地味な色のものでもOKです。
革靴があればもちろん革靴でも構いません。
サンダルやブーツはNGです。音の出る靴もやめておきましょう。
エナメルの靴は、正装っぽく見えて、葬儀でもいいように感じますが、エナメル素材のようなツヤのある靴は、葬儀にはふさわしくないという考え方が一般的です。
子供なら許されることが多いようですが、あえて履く必要もないので、できれば避けておいた方が無難です。
法事の時、男の子や女の子の服装のポイントは?
制服があれば制服で
お葬式の参列では、男女に関係なく、園や学校の制服があれば、制服を着用していくのか礼儀のようですよ。「子どもの正装は制服」という考え方ですね。
儀礼的に失礼にならず、迷う必要もないので、制服があったら制服で行きましょう。
制服の場合、靴や靴下までほぼ組み合わせが決まってくるので、あれやこれや考える必要もありませんね。
中には、派手な色や、かわいさ優先の制服もあるかもしれませんね。
葬儀の場にそぐわないようなデザインなら、無理に着ていく必要はありません。
またリボンなどが色物でつけていくか悩むこともあるかと思いますが、赤などの明るい色でなければつけても大丈夫です。もし不安なようでしたらつけずに首元までしっかりボタンを留めてしまうことをおすすめします。
制服がなければモノトーンで
制服がなければ、モノトーンの組み合わせを意識して、服装を考えましょう。
子どもの場合、葬儀の場では、きちんとした礼服が求められているわけではありませんよ。
どんどん大きくなっていきますから、小さいうちに一式そろえておくという必然性はほとんどないと言えますね。
「派手でなければ何でもいい」というのが一般的のようです。
理想的な形は、シャツは白、その他は黒でそろえることです。
男の子の服装ポイント
派手なデザインでなければ、どんな組み合わせでも構わないのですが、スーツがあれば、スーツが簡単で早いですよ。
スーツでなくても、黒っぽいシンプルな服にしておくと、間違いはありません。紺やグレーも落ち着いた感じで場になじみますよ。
ちなみにポロシャツでも問題ないようなので、夏場など暑い時期は白や黒のポロシャツでも良いかもしれませんね。
ネクタイは、特に必要ありませんが、どうしてもネクタイがないと不自然なようでしたら、黒や紺のネクタイと組み合わせるといいですね。
女の子の服装ポイント
女の子の服装のポイントは、男の子と同じく、シンプルなモノトーンです。
白の襟付きブラウス、黒、紺、グレーのスカートやワンピースなどがいいですね。
光沢のあるきらびやかな素材は避けたほうがいいでしょう。清楚で、落ち着いた感じのある組み合わせを考えましょう。
また、寒い冬などタイツを履いても良いようです。ラメやデザインのないシンプルなタイツを選ぶようにしましょう。
赤ちゃんの服装ポイント
赤ちゃんは、過ごしやすさが最優先ですが、できれば原色の派手なデザインは避けておいた方がいいかもしれません。
だからといって、黒中心のベビー服などはほとんど見かけませんよね。
葬儀用にわざわざ購入する必要もないので、持っているベビー服の中から、できるだけグレーや紺など淡い色のものを選んでおけば大丈夫ですよ。
即日配達や現地配達をしてくれるネットレンタル
何年も継続して使う服ではないので、レンタルでそろえるのもおススメです。
申し込めば、即日発送してくれるショップもあるので、助かります。
遠方の葬儀なら、現地に届けてもらうこともできますよ。その分、荷物を減らせますね。
葬儀が終わってから、そのまま返送すれば、持って帰る必要もありません。
ネットでレンタルできる喪服
価格 4,800円(税込) https://item.rakuten.co.jp/
価格 5,500円(税込)https://item.rakuten.co.jp/
その場で借りてその場で返せる葬儀社レンタル
葬儀社がレンタルしてくれることもありますよ。
葬儀の前に受け取って、葬儀終了後、そのまま葬儀社に渡せばいいので、ネットよりも簡単ですね。
利用するときには、子ども喪服レンタルに対応してくれるかどうか、事前に葬儀社への確認が必要です。
対応している葬儀社はまだまだ少なく、今のところ大手の葬儀社しか対応してないのが難点です。
まとめ
子どもと葬儀に行く時の服装についてまとめてきました。
大切な人を送る場だと考えると、自然に落ち着いた服装になってきますよね。
きっと、子どもも、そういう場の雰囲気は感じ取っていると思います。
子どもと一緒に、心を込めて故人を送り出してあげましょう。
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